メダカの飼育に興味を持った方で、なぜかメダカがいつもすぐに死んでしまって困っている人がいらっしゃるのですが、メダカの飼育は大変難しいのでどうしたら良いのかと首をかしげていました。
何しろ、趣味でアマゴやイワナなどの飼育をしている方ですから、魚の飼育が初心者である訳でもなく、普通に飼育経験も豊富ですので、新しく飼育を始めたメダカがなぜ死んでしまうのかが全くわからないとのこと。
一般的に、清流に生息しているアマゴやイワナの飼育は大変難易度が高いので、そちらの飼育が問題ないのであれば、メダカの飼育ができない方がおかしい訳ですね。
そろそろメダカの飼育をやめようかとおっしゃっていたのですが、せっかくメダカの飼育に興味を持った訳ですから、できれば今後も続けて欲しいですし、毎回メダカが死んでしまう理由さえ分かれば容易に飼育は出来るはずです。
それで、どのような飼育環境なのかを確認することになった訳です。
屋外に発泡スチロールを用意してメダカの飼育をしているとのこと。
今回、どのような環境で飼育していてメダカがすぐに死んでしまうのか?を確認したところ、屋外に大型の発泡スチロールを用意して、その中にメダカを入れて飼育しているとのことでした。
別に、この環境でしたらメダカが毎回死んでしまう方がおかしい訳で、環境自体は全く問題ありませんので、どうやらその他の飼育方法に問題があるようです。
そこで、餌のやり過ぎが原因なのか?と思い確認してみると、餌は市販のメダカの餌を毎日少し与えているだけで、初心者の方がよくやってしまう餌のやり過ぎでメダカが死んでしまう状況でもないようでした。
メダカが死んでしまう理由の多くが、初心者の方の場合は餌のやり過ぎによるものですから、それを適切に管理している時点で、メダカが死んでしまう理由とは関係ないことになります。
だとすると、残るのはあれだけになります・・・。
メダカが毎回死んでしまう原因は清流の水にあります。
室内水槽で濾過フィルターを設置していないとか、メダカの入れすぎとか、餌のやり過ぎで死んでしまうのでしたら問題なのですけど、屋外に設置した発泡スチロール水槽の場合は、濾過フィルターも必要ありません。
ですから、今回のメダカが毎回死んでしまう原因はその後の水槽の管理にある訳ですが、詳しく聞いていくと、どうやら水換えをアマゴやイワナの飼育をしている清流の水を使って頻繁に行っているとのことでした。
メダカが毎回死んでしまう原因はまさにこれになります。
イワナやアマゴは大変綺麗な水温の低い水を好みますから、それと同じ環境の水を使ってメダカの水槽の水換えを頻繁にやってしまっては、メダカにとっては大変厳しい生存環境になる為、生きていくことが出来ないのです。
メダカの自然界においての生息環境を見ればわかりますが、流れが緩やかな場所でも清流と呼ばれているような河川でその姿を見ることはまずありません。
屋外水槽にメダカを入れて水換えをしないと、すぐに緑の藻が発生するので、それを発生させない為に、イワナとかアマゴを飼育する感覚で頻繁に清流の水を使って水換えをしてしまうと当然メダカは生きていくことは出来ません。
メダカの飼育をする際には屋外なら水換えは不要で水道水。
綺麗な環境でしか生きられない魚ばかりを飼育してきている人は、その感覚でメダカの飼育をやってしまうこともあるようですから、メダカの場合は基本屋外であれば何もしなくてもよい、適当な飼育でいいことを知っておくと話が早いです。
水槽の中に藻が発生しても、アマゴやイワナでしたら大問題なのですが、メダカの水槽は全く問題がありませんから、そのまま水換えをせずに放置しておいた方が安定してくる訳ですね。
また、水換えではなくて、蒸発した水を追加する場合は、清流の水ではなくて水道水を組んで一晩バケツに放置しておいた水の方がよいですから、今後はそのようなアマゴやイワナの飼育と比較したら適当な管理の方がメダカにとっては良い環境になります。
シビアな飼育をしないといけない魚を飼育していると、その感覚でついついメダカの飼育もしてしまうこともあるかもしれませんので、メダカの場合は放置飼育の方が良い場合もあることを覚えておくと便利です。