メダカの飼育を今年から始めた飼育に慣れてきた人から相談を受けたのですが、最近、成長をした大人のメダカがたちが、急に沈んで浮き上がらなくなると言った症状になっている個体が増えており、病気なのか?原因と対策を教えて欲しいとの内容でした。
水槽で飼育しているメダカたちが、次々と急に沈んで浮き上がらなくなる症状になっていれば、流石に水槽の中で伝染病のような致命的な病気が発生しているのでは?と考えても不思議ではありませんし、ペストに感染して崩壊していく中世ヨーロッパですね。
実際には、メダカが全滅するペストのような伝染病はありませんので、メダカが急に死んでいき全滅する場合などは、大抵は水合わせの失敗か、極端に水が汚れてしまっていてまともに濾過機能が動かなくなっていおり、水槽の中が腐海状態になっています。
メダカの病気?急に沈んで浮き上がらなくなった場合の対処法。
水合わせに失敗した場合は、元気そうに泳いでいたメダカ達が、1ヶ月以内に突然バタバタと落ちていきますし、水が極端に悪化している場合は、大抵メダカが死ぬ前に白点病、ポップアイと呼ばれている目が飛び出る病気、尾ぐされ病等が多数発生します。
その場合、メダカが頻繁に体を水草や流木にこすりつける症状が見られますので、直ぐに判断ができますし、濾過機能が正しく可動していない場合、白点病はかなりの確率で発生しますから判断しやすいのですが、今回は急に沈んで浮き上がらなくなる症状。
これは、大抵はメダカの内臓の機能が弱くなっている状態であり、寿命の場合、遺伝的な虚弱体質の場合、人間と同じく内臓の病気になってしまった場合など、致命的で薬では回復できない症状になってしまっているので、改善する対処方法はありません。
水槽で飼育しているメダカの多くが急に沈んで浮き上がらなく原因。
ただし、一匹程度のメダカが急に沈んで浮き上がらなくなるのなら別かもしれませんが、水槽の内で飼育しているメダカの多くに同様の症状が見られる場合、飼育者からすれば、伝染病とかウィルスが発生していると心配するのは当然かも知れません。
何しろ、突然、メダカたちが急に底に沈んで泳がなくなり、そのまま底でじっとしていたり浮き上がらなくなってしまうのですから、心配するのはごく自然なのですが、このように多くのメダカが突然このような症状になった場合は、大抵寿命を迎えています。
メダカは同じくらいに誕生した個体がセットになってペットショップ等の水槽で売られていますので、状況によっては寿命がほぼ同じ位って個体も存在していますし、飼育環境によっては、寿命が伸びたり縮んだりしますので、偶然の一致の可能性もあります。
底に沈んで浮き上がらなくなったメダカの対処方法はありません。
急に底に沈んで浮き上がらなくなったメダカを、以前のように活発的に水槽で泳ぐ状態に改善する方法は残念ながらありませんので、寿命までその状態で飼育をするか、安楽死させるかしかないですから、出来れば、寿命を全うさせるまでの飼育がお勧めです。
人間でもそうなんですが、内臓疾患とかガンになった場合、薬で治ったり自然回復したりする場合もありますが、大抵は外科的な手術をしないと、回復させることは出来ませんし、メダカの外科的手術は現時点では現実的な話では無いので難しいといえます。
また、寿命を迎えたメダカも同様の状態になることから、流石にメダカの寿命を外的要因で伸ばすことは出来ませんから、特に水槽に問題が発生しているわけではなくて、内蔵の病気にしろ寿命にしろ、もう長く生きれないサインが出ていると思えば良いです。