日本原産のメダカとミナミヌマエビは自然界において生息している地域も同じような場所を好むことが多い為、メダカが快適に過ごせるような環境であれば、大抵ミナミヌマエビも快適に過ごすことができるようです。
実際には自然界において、ミナミヌマエビの方が圧倒的に広い範囲に分布しているのですが、それはメダカがそのような場所に進出してしまうと、あっという間に天敵に捕食されてしまうからであり、天敵がいない水槽内でしたらその問題がクリアされます。
ですから、同じ水槽内で飼育をした場合、メダカとミナミヌマエビを飼育すること自体は適切であり、全く同じ餌を食べてくれますし、どちらかに特化したような環境や飼育器具、餌等をあえて別に用意することもありません。
メダカとミナミヌマエビを同じ水槽で飼育可能?
当然ですが、メダカとミナミヌマエビは同じ水槽環境で飼育可能であり、お互いを攻撃することも殆どありませんので、問題なく共存が可能な為、特別困ることは全くないのですが、それが繁殖をしたいとなると状況が異なってきます。
そもそも、エビというのはあらゆる魚にとって最も好まれるご馳走に該当する為、ミナミヌマエビの場合は大きな肉食系の魚からすれば格好の餌になる訳なのですが、生まれたばかりの稚エビの場合はメダカがその捕食者に急替わりしてしまいます。
メダカは自分の口に入る小さな生き物は片っ端から襲って食べます。
産卵できる状態まで成長しているミナミヌマエビでしたら、まずメダカに襲われることはありませんが、生まれたばかりの数ミリしかない稚エビの場合は、あっという間にメダカに襲われて食べらえてしまいます。
ただし、メダカの場合、自分たちが産卵した卵であったり、生まれたばかりのメダカの稚魚であっても積極的に襲って食べてしまいますので、早い話が口に入る小さな動いているものであれば片っ端から襲って食べてしまうと思っておいたほうが良いですね。
同じ水槽でも流木を適当に沈めておけば大丈夫です。
ミナミヌマエビが産卵をして稚エビを生んだとしても、片っ端からメダカが襲って食べてしまうのであれば、最初から別の環境で飼育しておいたほうが良いのでは?と思うかもしれませんが、実際には流木で対策が可能です。
対策方法としては、確かに水槽を別にしないと殆どの稚エビがメダカに食べられてしまうのですが、流木を適当に水槽の底に沈めておけば、その隙間などでミナミヌマエビの稚エビはある程度は生き残りますので、絶滅してしまうことはありません。
ミナミヌマエビを水槽で単独飼育した場合、爆発的に増えすぎてしまって収集がつかなくなる恐れもありますから、間引きと言って、生き残れる才能がないミナミヌマエビの稚エビを食べてくれて個体数の調整をしてくれるメダカがいたほうが良いのです。
生き残るサバイバル能力が高いミナミヌマエビを自動選別。
よほどミナミヌマエビを大量に繁殖させて、釣り餌などに使いたい人は別でしょうけど、水槽内で飼育する目的でミナミヌマエビを選んでいる人でしたら、困るほど増えてしまうよりも、生き残る才能を持っている個体が厳選して残ってくれるほうが良いのではないでしょうか?
必要なものは流木を適当にチャームさんなどで購入してそこに沈めておくか、人工的なものでも良いのであれば、テトラポッドのようなアイテムを買って沈めておくか、あとは合わせて水草などを適当に植えておけば、稚エビはそこで生き残ります。