ザリガニの話|アメリカとニホンとウチダの関係

夏の時期になるとホームセンターなどでは当たり前のように売られていて、小学生のお子さんなどに根強い人気があるのが、ご存知ザリガニになるのですが、日本国内においてザリガニとして売られているのは間違いなくアメリカザリガニになります。

IKEAで売られているスウェーデン料理のザリガニもマッカキン、いわゆるアメリカザリガニになりますので、アメリカザリガニはあらゆる場所で帰化して繁殖をし続ける大変環境の変化に強いザリガニです。

 

 

ニホンザリガニの飼育はとてもお金がかかります。

 

日本にはニホンザリガニという日本固有のザリガニがいるのですけど、このニホンザリガニは気温が低い場所の更に綺麗な水場でしか生息ができない為、事実上、北海道二しか生息していない希少なザリガニになります。

その為、飼育するにしても小学生のお子さんが飼育できるようなプレケースなどではなくて、本格的な2ランク位スペックが高い水槽クーラーと室内に設置されたエアコンを併用して飼育する位の資金力と知識が無いと到底長期間においての飼育は出来ません。

ついでに、一般的な個体では餌も特定の落ち葉しか食べてくれませんので、その餌を常に確保できる人でないといけませんが、最近ではニホンザリガニの餌の葉っぱもネットで購入できるようになりました。

 

 

ウチダザリガニの飼育や生きたままの輸送は法律で禁止されています。

 

あと、ウチダザリガニという結構大きめのザリガニもいるのですけど、こちらは絶対に一般のホームセンターで売られる事はありませんし、もし販売している業者がいた場合、警察がすぐにやってきて責任者は逮捕されることになります。

その理由ですが、ウチダザリガニは特定外来種扱いですから、生きたままの輸送や飼育が法律で禁止されている為、研究者以外が飼育をする事は無いのですが、アメリカザリガニが特定外来種扱いにならないのはどうしてなのでしょうね?

以前、ブラックバスを釣って、生きたまま車で輸送していたら、警察の検問で見つかってしまってその場で現行犯逮捕されてしまった人がいたかと思いますが、ウチダザリガニもそれと同じような扱いになりますので注意が必要です。

 

誰でも簡単に入手ができて飼育も容易で価格が安いのがアメリカザリガニ。

 

ニホンに生息している3種類のザリガニ、アメリカザリガニ、ニホンザリガニ、ウチダザリガニについて、簡単にご説明してきましたが、見ていただければ分かる通り、最も容易に飼育ができるのはアメリカザリガニ以外に選択肢がありません。

小学生位のお子さんが、ザリガニを飼育したいと相談してきた場合、間違ってもニホンザリガニの購入を約束するようなことをしてしまってはいけませんし、万が一ウチダザリガニの事を指しているのでしたら、飼育はできないことを説明しないといけません。

 

 

簡単に飼育できるザリガニの色は赤色のみと覚えておけば大丈夫。

 

どのザリガニも見た目が全く違いますので、間違える事はないのですが、ザリガニの飼育をしたいと相談された場合、そのザリガニの色は赤色かどうか?を確認して、子供の個体でないのであれば、色が赤色でしたら間違いなくアメリカザリガニです。

ウチダザリガニが最も大きく、次にアメリカザリガニになり、最も小さいのがニホンザリガニになりますし、見た目も全く違いますので間違える事はないと思います。

これから寒い時期になりますので、ニホンザリガニが一般流通を始めることになるかと思いますが、2ランク位スペックの高い水槽クーラーとエアコン部屋を用意できないのであれば、間違って購入してしまわないように注意しておきましょう。