メダカやミナミヌマエビ等の水生生物の飼育というのは、世間ではかなりマイナーなペット飼育になり、それらを飼育している人の数や、その市場規模も生体そのものの価格も安いことから決して広くありません。
やはり、日本でペットといえば、犬とか猫が最も市場規模が大きくて、動くお金も大きい為、それに伴う商品やサービスも充実しているのが現状です。
犬とか猫というのは、その購入価格も100円とか1000円で購入できるものではなくて、安くても10万円前後であり、高ければ100万円前後の個体もそれほど珍しくはありません。
魚で100万円といえば、アジアアロワナとか特殊な変異個体であるプラチナアリゲーターガーといった個体くらいしかなくて、メダカやミナミヌマエビで100万円といった販売価格が付いている個体はこれまで見たこともありません。
犬や猫もメダカやミナミヌマエビと同じように気軽に購入出来ます。
犬と猫の場合は、メダカやミナミヌマエビのように簡単に誰でも購入ができる環境にあるのですが、飼育に関してはそうではなくて、気軽にできるものではありません。
メダカとかミナミヌマエビでしたら、ペットショップで衝動買いしても、飼育環境すら無い状態の場合であっても、ベランダに水が入る容器を用意してそのまま放置しておけば問題ありません。
しかし、犬とか猫の場合はそうはいきませんので、最低限の飼育器具や消耗品を用意した上で、長期間において正しいしつけや管理をしていかないと、飼育者に懐くこともありませんし、逆に攻撃をしてきたりします。
その結果、衝動買いした猫とか犬を安易に処分したり、違法に公園などに投棄したりする人が後を絶たない為、動物愛護センターという税金で運営されている施設で、殺処分が行われているのが現状です。
多額のお金が動く業界では法律で規制されることも殆ど無いのが現状。
最近では、犬とか猫の引き取り自体を動物愛護センターがしないようになってきているとは言え、それでも飼育者が管理できない状態であれば、センターが引き取らないと違法に投棄するのは確実です。
その為、衝動買いしたものの手にあまる状態であったり、不妊手術をしていない為、繁殖された個体の処分に困り、今でも動物愛護センターでは毎日引き取りがどこかで行われています。
犬とか猫などの動物愛護法で守られている動物に関しては、法律でその売買を規制するとか、ペットショップなどでショーケースに入れて陳列するのを辞めさせれば良いのでしょうけど、多額のお金が動いている業界ですから、そう簡単にはいきません。
法律を作る側からすれば、規制するよりも今のまま適当な対応をしていた方がメリットがある訳ですから、規制自体をしようと考えるよりも、自分たちにどうやったらもっと献金してくれるのか?を考えている老人は多いのです。
結局、動物愛護センターのように税金で運営されている施設に多額のお金を使い、無知でいい加減な飼育者が衝動買いして、必要なくなった犬とか猫を引き取らないといけないような悪循環が続いています。
おそらく、今後法律でも変わって、犬とか猫などの愛護動物の取引が禁止されるようにならない限りは、今のような犬や猫にとっては不憫な状態が続くことでしょう。
ペットの飼育がしたい?なら金魚やメダカを衝動買いしてみる。
今後も、不憫な状態になる犬や猫の数が減ることは絶対にありませんが、その原因はいくら処分しても、新たに供給されているペットショップの猫や犬がどんどん増え続けている為であり、それが停止しない限りは愛護センターでの処分や引き取りがなくなることはありません。
しかし、法律で愛護動物の取引の規制が行われる様子は全くありませんし、殺処分に反対している非営利団体などもありますけど、予算や人員などで限界があり、とてもではありませんが、全く追いつかない状態です。
その結果、公園に捨てられる猫や犬は増え続けて、その公園の近隣の住民と、餌を与え続ける偽善者のような人たちとのトラブルやいざこざも後を絶たないのです。
だったら、犬や猫の衝動買いをなるべくさせないようにすることを考えると、メダカとか金魚を購入してそれらの飼育を始めてみて、無事に長期間において飽きることなく飼育できるので、あれば次は犬とか猫の飼育をしてみるといった工程を踏むのが良いのでは無いでしょうか?
犬や猫を素人に衝動買いさせるには抱かせれば良いだけ。
ペットショップでは、無知で素人なお客さんに犬や猫を抱かせれば勝ちであり、それで大多数の人たちが衝動買いする為、積極的にショーケースの犬や猫を抱かすようなセールスを行っています。
買ったあとのペットの取り扱いなどは、ペットショップは全く関係無いのです。
よって、ペットショップ側はあてになりませんので、ご家族や友人の立場の人が、犬とか猫を欲しがっている人に対して、まずは金魚とかメダカの飼育をお勧めするような流れにしていくことを考えてみます。
その結果、衝動買いしていただくのを魚とかエビにしてもらったら、少なくとも愛護センターに持ち込まれる不憫な犬や猫の数も減っていくのではないでしょうか?
実際にやってみないと分かりませんけど、メダカや金魚、ミナミヌマエビなどが、愛護センターに持ち込まれる犬とか猫の個体数の減少に役立つのであれば、現在飼育されている人たちが積極的に活動していくのも良いかもしれません。