アクアリウムを勧めているお客さんから、飼育しているメダカが死んでしまっているけど、なにか伝染病なの?って質問を受けたので、ネットで水槽の状況を動画で配信して頂いたんですが、今の時代、スマホがあれば簡単に動画配信出来る時代になりました。
なので、直接お客さんの自宅に行って、水槽の確認をしなくても良いので、コロナ対策も万々歳なんですけど、お客さんのメダカ水槽を確認してみると、確かにメダカが結構死んでいて、ぱっと見た目、変なコロナみたいな伝染病が発生している雰囲気です。
ただ、よく確認してみると、これ、別に変な病気でメダカが死んでいる訳ではなく、寿命で死んでいる状態でしたので、それを説明すると、お客さんはホッとした感じで、だったら、問題ないので今後も安心してメダカの飼育が出来るって喜んでいました。
メダカが次々と死んでしまう?謎の伝染病なの?
ここで、とある問題が出てくることになるんですが、お客さんが飼育しているメダカが寿命で死んだとしても、何故?、殆どのメダカが同時に水槽で死に始めたのか?、この疑問の答えは実は簡単で、全てのメダカはうちから無償提供したメダカだからです。
家で繁殖させているメダカですが、同じ親個体から同じ日に孵化した稚魚単位で、サテライトや小型水槽でまとめて管理して飼育しているので、寿命まで水槽で飼育した場合、水槽の環境が良いほど、寿命が殆ど同じくらいになることが多いわけなのです。
メダカの寿命は早ければ2年ほどで、長くなると5年前後生きる個体もいますけど、より厳密に管理して卵から孵化したメダカに関しては、病気などで死なせなければ、最終的な寿命は殆ど同じくらいになり、ポツポツと死に、まとめてバタバタと死にます。
病気とは違うの?寿命のメダカの見分け方は?
では、病気と寿命のメダカの見分け方はどうなの?、実際には病気で死んだのではないの?って話ですが、病気のメダカは白点病、尾腐れ病、松かさ病等、メダカの尾ひれが腐ったり、鱗がめくれたり、目玉が飛び出したりなど、見た目の体の異変があります。
そのメダカが病気を発病した状態になると、初期の頃以外は改善することは不可能で、1週間ほどで死んでしまうんですけど、寿命で死んだメダカは全体が綺麗で、お腹だけが凹んでくるという特徴があり、更にはその状態でも、1ヶ月ほど生きてくれます。
寿命を迎えるメダカは、段々と泳ぐ力が無くなっていき、最後にはお腹が凹んできて、水槽のそこでじっとするようになり、餌を与えたときだけ何とか水面付近を目指して泳ぐ状態になり、それで1ヶ月ほど生存するので、病気のメダカとは異なります。
メダカを寿命まで育てれる水槽は環境がかなり良い?
正直、メダカが寿命まで生存できる水槽というのは、かなり環境が良い水槽なので、寿命で死ぬ前に相当な産卵活動を行っていますから、管理者が繁殖をしていると、大量のメダカが増えていて、逆に増えすぎて困っている?って状態になっているくらいです。
なので、今回のお客さんの水槽はとても良い環境ですから、適切な個体数を保っている場合、メダカが白点病などの病気で死ぬってことは、殆どありえないので、やはり、初心者には60cm水槽、エーハイム2213を2機以上ってのを勧めたかいがありました。
このお客さんの水槽には取り付けているサテライトで沢山のメダカの稚魚が育っているので、寿命で親個体が死んでしまって場合、その子供メダカを補充すれば良いので、もう、うちのメダカを譲渡する必要性もないので、益々うちのメダカが増えそうです。
毎年、メダカが増えすぎて困るので、育てた稚魚の引き取り手を増やすために、メダカの飼育をおすすめする事があるんですけど、家の飼育水や飼育環境のセッティングまで