寒くなってもアクアリウムは止められないという訳で、ヒーターを水槽に入れて水温25度環境で冬でも飼育をしている人、一切のヒーター環境なしでナチュラルな飼育をしている人、いろいろな価値観で水槽の管理をしている人が多いことでしょう。
その際に、室内水槽であればヒーターを設置したり水槽クーラーを設置したりできるため、一年中温度が殆ど変化しないとか室温に合わせた水温になる為、常に屋外の過酷な環境の水槽よりも緩やかな環境になっているはずです。
水槽用のヒーターを一切設置していなくても、水槽の水温については室温に自動的にあわされますからいくら冬で寒くなっていると言っても、室内に設置している水槽が屋外の水槽よりも過酷になること自体がありません。
もし、そのような住宅があるのであれば、水槽以前に飼育者の方が普通の生活を送ることが出来ませんから、今時縄文時代の竪穴式住居以下の住宅などを探す方が難しいと言えますからね。
冬場になると室内水槽と屋外水槽は別世界になります。
全く同じ飼育者が管理している水槽であっても、冬場になると室内水槽と屋外水槽では、それは比較にならない程環境が異なってきますから、どちらの環境で魚やエビを飼育するかは飼育者のサジ次第といったところでしょうか?
そこで、春から夏にかけて大量に誕生したメダカの子孫については、室内水槽に移動させた個体、屋外水槽でそのまま飼育している個体に分かれてくるのでしょうけど、ここで屋外水槽と室内水槽で育てたメダカはその後大きく変化することになります。
最初に誕生した1年目でしたら、屋外水槽と室内水槽のメダカの行動はどちらも大して変わらずに、いつも水面付近を泳いでいるような感じになるのですが、2年目にもなると全く異なる行動を取るのが面白いところですね。
屋外水槽で2年目を迎えたメダカというのは、より自然環境に近い太陽の光と過酷な水温の温度差などに影響されながら強く生き残っていく訳ですから、温室育ちの室内水槽しか知らないメダカとは異なる生き方をするのも当然なのかもしれません。
では、生まれて1年目のメダカはあまり変わらないのですが、2年目を過ぎたあたりから、屋外水槽で育てたメダカと室内水槽で育てたメダカの行動の一体何が一番異なってくるのでしょうか?
2年間屋外水槽で育ったメダカは冬になると物陰に隠れる。
最初に誕生したその年に限って言えば、屋外水槽で育てたメダカ、室内水槽で育てたメダカのどちらも大して変わらないのですけど、屋外水槽で育てたメダカについては2年目以降から室内水槽のメダカとは異なる行動をする個体が多くなります。
その異なる行動とは、2年目を迎えて大きく成長した屋外水槽で泳いでるメダカというのは、冬の寒い時期になると物陰に隠れるようになり、水槽の底でじっとしていることが多くなるのです。
全く同じ水槽の同じ個体で言えるのですが、どれも夏場でしたら水面付近でのんびり泳いでいて、餌を与えようとするとこぞって餌を食べてに来ていたのですけど、冬になったら餌を与えても全然水面に出てきません。
水槽を見ても一瞬メダカが1匹もいないのではないか?と心配してしまうくらいシーンとしているのですけど、よく見ると石や流木の隙間に入ってじっとしているのが確認できるのです。
水温が下がると生命活動が低下するのが理由ではない?
多分、こちらの行動についてはメダカが生存をかけて本能的に理解しているのかもしれませんが、、寒くなると魚は代謝が落ちるため、あまりすばやく泳げないとか天敵に見つかった場合捕食されてしまう可能性が高いとか、そう言った理由も少なからずあるような気がしていますし、それが一般論に近い考えです。
水温が下がると基本的にすべての魚は代謝が落ちますし、あまり餌を食べなくなるのですけど、メダカについて言えばすぐ隣に設置している屋外水槽に餌を与えてみると1年目のメダカたちは一斉に餌を食べにきますから、単に寒いから餌を食べないとか、寒いから水槽の障害物に隠れている訳でもないようです。
誕生して1年目のメダカというのは、屋外水槽でもずっと水面付近で泳いでいる個体も沢山いますから、例え体は大きくなってもその行動パターンで1年目のメダカなのか、2年目のメダカ、3年目のメダカなのかを判断することが可能です。
このメダカの行動パターンについては、2年目のメダカを追加した際に既に2年、3年と生きているメダカが先にいた訳ですから、まさか先輩メダカたちから物陰に隠れる術を学んでいるといった事実があれば面白いのですけど、このあたりは正直言ってよくわかりません。
メダカの学習能力については、今も実験中ですので正確なデータが取得できたら後悔していきたいと思います。
ちなみに、ミナミヌマエビは1年目、2年目でも全く変わりませんので、知能について言えばメダカの方が知能が高いと言っても差し支えはないのではないでしょうか?