金魚掬いなどでもお馴染みの一般的な金魚のことを小赤といい、出目金や琉金のような独特の形状をしておらず、如何にも魚って感じのデザインになっているので小赤の名称を知らなくても、小赤を見たことがある人は多いと思いますし、どこでも売ってます。
小赤は大変丈夫であり、飼育も容易で大量に増える金魚のため、エサ金として大型肉食魚用の餌として売られていることも多くて、価格も安く大量に購入できる上に栄養価も高いことから、大型の肉食魚用の餌としてホームセンター等で必ず売られています。
この小赤ですけど、あまりに大量に増えることや飼育も容易なことから、積極的に小赤の飼育をしている人はあまりおらず、殆どがエサ金として利用している人が多いのではないかと思うんですが、小赤の飼育をする場合は、餌の扱いに注意してください。
エサ金と呼ばれる小赤を飼育するコツは餌を与え過ぎない事です。
小赤(エサ金)を飼育する場合、最大の注意点は餌を与えすぎないことであり、小赤の飼育管理方法としては、業者などであれば、殆ど餌を与えずに大きくならないように管理するのが普通ですし、金魚は数ヶ月間餌を与えなくても死なない丈夫な魚です。
小赤に餌を与えない理由は、餌を与えるほど大きく成長してしまい15cm以上の大きさにすぐになってしまうことから、エサ金としての価値がなくなってしまいますし、大きく成長したエサ金は商業的な価値が無くなり、購入する人がいなくなるからです。
自宅で小赤を飼育する場合ですが、餌をメダカの感覚で与えていると、すぐに大きく成長してしまって、水槽をグレードアップしないといけなくなってしまうことも多く、小赤は小さい金魚ってイメージで飼育をしていると飼育設備が追いつかなくなります。
成長すると60cm水槽で2匹から3匹くらいが適正な飼育数になります。
小赤も購入時にはメダカと変わらない3cm位の大きさですので、これくらいだったら10匹ほど飼育できるだろうと思って60cm水槽で飼育を初めて、メダカの感覚で餌をガンガン与えてしまうと、あっという間に大きく成長をして容量が足りなくなります。
10匹の小赤を飼育してしまうと、確実に90cm水槽と巨大なろ過フィルターが必要になりますので、果たしてその水槽環境を用意できる人がどれ位いるかを考えると、小赤の飼育をする際には3匹以下にしておき60cm水槽で餌を制限しながら育てるべきですね。
金魚がなついてくると、餌をほしいと水面でパクパクすることが多いのですが、それを見て限度無しで餌を与え続けてしまうと、あっという間に大きく成長をしてしまい個体によっては20cmを超える大きさに成長する小赤をそのまま飼育できるでしょうか?
小赤の産卵は年に一回のみで業者も餌を与えずに管理しています。
小赤の産卵ですが、基本的に春先に一回のみまとめて大量に産卵をして、メダカの比ではない凄まじい卵を産み付けますので、それを隔離して孵化させれば、大量の小赤が誕生するわけですが、その時に生まれた小赤を成長させない状態で業者は管理します。
それでも小赤は大変頑丈で丈夫なので簡単には死ぬこともなく、小さい体型を保ってエサ金として多くが市場で流通している状態なのですが、その小赤を購入して毎日大量の餌を与えて育てていると、あっと今に大きくなってしまって手に負えなくなります。
将来的に60cm水槽で小赤を飼育管理すのであれば、強力な上部ろ過フィルターと投げ込み式ろ過フィルター、底面フィルターの複合的な組み合わせで濾過能力をアップさせておき、出来れば3匹以内にして育てておかないと手に負えなくなる場合があります。