最近流行りのビオトープを庭に作り、そこで自然を自分で管理したい場合は通常は睡蓮やホテイアオイ等の一般的な水生植物を育成している人が圧倒的に多いのですが、今回はクレソンをビオトープで育てたいのでどうしたら良いでしょうか?の質問回答です。
クレソンはステーキやハンバーグ等の料理に添えられる野菜として大変有名で、肉料理との組み合わせに優れており、いわいる睡蓮とかホテイアオイのように食べれない植物とは違って、人が食べることが出来て見た目も良いし栄養価も高いのが特徴ですね。
クレソンをビオトープで育成すれば、成長も早いですし手軽に栽培できる野菜のようにも利用できますので、クレソンをビオトープで育成したいと考える人が出てきてもおかしくありませんし、実際にクレソンや山葵をビオトープで育てている人もいます。
ビオトープでクレソンを育成したい場合は冷たく綺麗な水が必要。
クレソン自体はとても丈夫な外来植物であり、ホテイアオイと大変良くにている状況で日本でも生息域を広げていっている植物なんですが、クレソンは食用としても利用できますので、ホテイアオイとは違って商業的価値も高く、結構人気がある野菜です。
ビオトープでクレソンを育てる場合、元々繁殖力が強い植物なのですが、暑さにあまり強い植物ではないですから、夏場に弱く更には食用として育てる場合は綺麗な水が必要になりますので、ビオトープに山の水を採取して循環させて育ている人が多いです。
実際にビオトープで山葵とかクレソンを育てている人の環境というのは、山から水をホースで引っ張ってきて、垂れ流しの冷たい水を流し続けてビオトープで育てていて、メダカやミナミヌマエビなどもそこで飼育しているのですが、産卵活動は行いません。
山葵とは異なりベランダで育成することも可能なのがクレソン。
ビオトープで育てる植物の中でも、山葵(わさび)の育成は相当難しい部類に入りますので、綺麗な山の冷たい水を常に採取して垂れ流し続けることが出来る環境でもない限り、通常においてはマンションのベランダで育てることが出来る植物ではありません。
山葵をビオトープの中で育てている人の環境を見たことがありますが、例外なく持ち家の一戸建て住宅に住んでいる人であり、マンションや賃貸住宅の人は一人もおらず、夏場でも冷たい綺麗な山の水を自宅の庭まで引いている環境を持っている人だけです。
その点、クレソンは山葵ほどシビアな環境を要求しませんし、元々低めの気温を好む植物なんですけど日本の夏でも何とかマンションのベランダで育てることも出来るので、ビオトープの植物としても人気が高いのですが、食用ならちょっと注意が必要です。
食用としてクレソンをビオトープで育てるなら綺麗な水が必要です。
単に、観賞用のみでクレソンをビオトープで育てる分にはそれ程難しいこともなく、一般的なビオトープであれば、クレソンをそこで育てていけば良いのですが、食用としてクレソンをビオトープで育てる場合は話が変わり、綺麗な水が必要になります。
その理由としては、野菜の成分を見れば分かりますけど、その殆どが水分で構成されていて、吸い上げている水によって味が変わりますので、人が食べる事を目的としているクレソンの場合は綺麗な水で育てておかないと美味しい野菜にはならないからです。
ですから、ベランダのビオトープでクレソンを育てることは可能であっても、食材を兼ねてクレソンを育てる場合は山から綺麗な水を引いて常に水を循環させているようなビオトープでもない限りは、出来ないわけではないのですが向いていない事になります。
クレソンをビオトープで栽培している方の環境では、常に山から採取している冷たくて綺麗な水を流しっぱなしで循環させているため、山葵もクレソンもきれいに育っていましたが、メダカやミナミヌマエビには水が冷たいのでイマイチの環境かもしれません。