水槽を設置していると必ずしないといけなくなるのが定期的な水換えになりますので、こちらに関しては飼育している環境に合わせて毎週1回とか、2週間に1回とかのペースでやっていくことになります。
水換え自体は単調な重労働ですからまったく面白くもないのですけど、それをすることによって水槽の中の魚やエビたちが生き生きしてくる訳ですから、それを見ているだけでも水換えをしたメリットがあるというものですね。
しかし、水換えというのは簡単なのですが、実は色々と注意点もありますので、単に水槽の水を抜いて新しい水を追加すれば良いというものではありませんから、その時の状況に応じて注意しないといけません。
冬の時期の寒い時の水換えには要注意です。
日本というのは四季がありますから、同じ場所であっても寒い時から暑い時、過ごしやすい時まで、それは色々と気候が変わりますので、多くの水槽には水槽用ヒーター、水槽用クーラーなどが設置されているはずです。
夏場は40度に迫る高温になり、水槽クーラーがないとレッドビーシュリンプなどの外国原産のエビは落ちてしまいますし、冬場になると水温が10度以下になる環境も多く、水槽用ヒーターがないと同じくレッドビーシュリンプは落ちてしまいます。
元々、日本に住んでいるミナミヌマエビとかメダカであれば、別に何事もなく生きていけますからいいのですけど、外国原産の魚やエビの場合は、日本で飼育する場合は温度管理が絶対的に必要になる個体が多いのです。
それで、室内に設置されている水槽に対しては水温管理がされていて、一年中25度前後に設定されている水槽も多いのですが、当然、定期的な水換えをする場合は、水道水を使用することになりますので、水道水は一般的に気温に影響される水温になります。
冬場の水道水の水温は20度以下であることが多いのです。
水換えの際に、水道水をバケツに汲んで、それをそのまま水槽に投入している人もいるかもしれませんが、この方法が一番手間がかからずに手っ取り早く水換えをすることができます。
水道水の水をそのまま水槽に入れたらカルキの影響でエビや魚が死んでしまうのでは?と思うかもしれませんんが、当然ながら市販の浄水器を通していますから、これまでレッドビーシュリンプ水槽であっても問題が発生したことはありません。
しかし、浄水器というのはカルキや農薬類は除去できる機能があっても、水温管理をする機能はありませんので、冬場の冷たくなった水道水の水温は20度以下であることが多く、その場合は水槽の水温と5度以上の温度差が発生しています。
5度以上の温度差がある水をそのまま水槽に入れてしまうと、一気に水温が下がりますので25度の水温でしたら22度、21度といった感じで、投入する水の量に合わせて水温が下がっていきます。
エビや魚は突然水温が急激に下がるケースには対応できない?
メダカやミナミヌマエビなどは、水温の変化に大変強く、下は1度くらいから、上は40度位の水温まで耐えれることが出来るのですが、これは少しずつ水温が変化していく場合であり、いきなり短時間で急激に水温が変化してしまうと耐えれません。
ですから、冬場の水換えの際に水温が急激に変化してしまうような水換えをしていると、水槽内に設置している水槽用ヒーターで温めながらの水換えであっても、水温が25度から18度くらいまで下がってしまう場合もあります。
水道水の水温を温める方法について。
新つ追加する水温を下げない方法としては、水道水をお湯にしてから蛇口から出せばちょうど良い水温になるのですが、浄水器を通した場合は水の出る量が極端に少なくなりますし、25度という水温に設定するのが面倒なことが多いのですね。
元々、蛇口から出る水道水の温度に関しては人間が利用することが前提なので35度から40度位の水温が想定されていることが多くて、25度という水温になると、その温度に合わせてのろのろの浄水器でバケツに水を溜めるのは面倒なのです。
150cmクラスの大型水槽の場合は、アクアリウム用の大型浄水器を通して、水道水をおそのまま水槽に流し込みますが、これは巨大な水槽なので水温の変化が少ないことや大型魚なので多少の変化には全く問題ないといった事情もあります。
冬場の水換えは水槽の水温を確認しがならバケツ一杯単位で行います。
冬場の水換えの際には、水道水をバケツに溜めてから、そのまま水槽にドボンでも良いのですが、必ず水温計を確認しながら、大きく水温が下がっていないかを確認して、バケツ一杯単位で様子を見ながら水換えをしていきましょう。
大体水温が5度くらい下がるのでしたら問題はないようですが、できれば3度くらい水温が下がるまでにしておき、水換え中もヒーターの電源を入れておけば水温は温められていますので、焦らずに水換えをしていくとお勧めです。
水換え用の新しい水道水を水槽用ヒーターで温めると完璧なのですけど、この場合は水槽用ヒーターがもう一本入りますし温めるのに時間がかかりますから、水換えに必要な時間が大幅にアップしますので、それが問題ないならこの方法が一番適切になります。