本日、報道されているニュースにて、比較的に入居がしやすい価格帯のマンションを多数運営・管理しているUR都市再生機構が団地内でエビの養殖を住民参加で行い、雇用促進も行いつつ、デパート地下の食品コーナーでエビの販売を始めたとのことです。
ニュースを見て驚いたのが、UR都市再生機構の団地内でバナメイエビの養殖を行っているという事、更には団地内の住民を雇用してタブレット端末を使い、現場に行かなくても餌の管理や水質管理を行っているということです。ええ?UR賃貸でエビ養殖?
残念ながら、養殖されているエビは食用に適さず、商業利用価値がないとされている、我らが日本原産のミナミヌマエビではなく、バナメイエビという東南アジアで養殖されているエビになります。エビの養殖と言えば、大規模詐欺だった時代も変わってきた?
UR都市機構が団地でエビの養殖!デパ地下で販売?
UR都市再生機構といえば、戦後の住宅不足を補うためとか、高額で保証人を必要とする都心部の家賃から住宅を借りれない人の救済をする為に、保証人無しでタワーマンションであっても、名目上は団地の不動産を提供している独立行政法人になります。
ただ、戦後から行っている事業であることから、古い団地になると場所が不便な場所にあったり、入居者の高齢者、そもそも入居者とかテナントに企業が来ないって状況になっている物件もあります。都心のタワーマンションなら、いつも超満員みたいですね。
そういった、入居者スペースではなく、テナント用に空いていて、どの企業も利用しようとしないスペースを有効活用する為に、テナント内でバナメイエビの養殖を始めて、住民に仕事を提供しつつ、デバ地下などで販売をする事業が今回のお話になります。
割高なコストが掛かっている?商業ベースは可能?
淡水域で無限増殖するミナミヌマエビであれば、一般的なUR賃貸などが用意しているマンション1階部分のテナントスーペースを利用すれば、大量の生産が可能ですし、淡水で殆ど放置でコストも掛からずに、養殖できるとは言え、商業的価値がないです。
今回のバナメイエビは、食用のエビとして有名で、東南アジアで大量に養殖されていて、その大半が日本に輸入されています。日本のエビってその殆どが輸入されたえびになりますので、日本国内で養殖する考えは良いのですが、コストはどうなんでしょう?
レッドビーシュリンプの繁殖に関しても、ヒーターとかクーラーが必要ないし、物価が安めの東南アジアで大量に繁殖されると、日本のブリーダーでは数では対抗できないので、特別かつきれいな模様の個体を固定させて、商用的な活動が行われています。
一回現場を見てみたい人はどうすればよいのかな?
以前、室内でヒラメの養殖をするってニュースがあり、水換えも不要で室内の水槽で大量のヒラメの養殖が可能になったって報道がされていました。ただ、その際に報道されていたニュース映像はもうなくなっていて、現在はどうなっているのかわかりません。
趣味でヒラメの養殖をするのでしたらコストは関係ありませんが、商業ベースでの養殖となると、品質だけではなく、コストの問題が必ず関わってきますし、養殖魚の味は餌とか水質、水温等も関わってくる為、室内の水槽で本当に長期的な商売ができるのか?
今回の、UR都市再生機構が空いているし、もう企業も入居しないような過疎団地のテナントを利用してバナメイエビの養殖を開始。そして、ついにデバ地下で「白羽衣海老」として販売したそうですけど、味、価格、コストのバランスを知りたいですね。
一度、このUR都市再生機構でバナメイエビの養殖を行っている団地にお伺いしたいものですけど、見学ツアーみたいなのは受け入れているのでしょうか?、引き続き、今後に期待してみたいです。海水系エビの養殖って結構、水質、水温管理が難しいですし。