ネットのニュースを見ていたら、宮城県大崎市の巨大なため池で、国産の天然記念物で絶滅危惧種に指定されているシナイモツゴがある外来種が原因で、絶滅の恐れにさらされているとの報道がされていました。外来種であの生物って言われると、アレですね。
最初はブラックバスが勝手に放流されていて、それでシナイモツゴが絶滅の危機にあるのか?と思ってニュースを見ていたら、なんと!シナイモツゴを絶滅に追い込んでいる外来種の天敵の正体は、ブラックバスではなく、マッカキンだったので驚きました。
マッカキンとは、簡単に言えば、今後、日本では特定外来生物に指定される可能性もあり、最近ではネットショップ等でも生きたままの生体の購入ができなくなってきつつもある、アメリカザリガニのことです。アメリカザリガニがシナイモツゴを襲ってる?
頑張れ!シナイモツゴ郷の会!天敵はまさかのマッカキン!
アメリカザリガニって流石にメダカならともかく、シナイモツゴ位の大きさの魚を襲って食べないでしょ?、動きも遅いしってのが一般的な日本人の感覚だと思います。しかし、アメリカザリガニは水草を食べまくるので、それでシナイモツゴが危ないみたい。
シナイモツゴそのものは襲わなくても、シナイモツゴの卵とか、シナイモツゴが生きて行くために必要な水草等を根こそぎ襲って食べてしまうと、シナイモツゴは繁殖ができなくなり、子孫が残せなくなります。更にはブラックバスの被害もあるみたいですね。
ニュースではシナイモツゴ郷の会ってグループが大分県にいて、シナイモツゴを保護する為の環境を維持しているようです。アメリカザリガニを特別製の罠で一網打尽にしているとも報道されていました。1回で300匹位のアメリカザリガニが取れてるみたい。
アメリカザリガニは何故?ネットで購入できなくなった?
今回のシナイモツゴが絶滅の危機に瀕している原因は、大量に増殖しまくるアメリカザリガニが原因で、それを地元の有志の人たちが、ため池から駆除をする活動を長期間にわたってされているようです。このアメリカザリガニなんですけど、ある疑問がある?
それは、数年前までは、ネットのペットショップとかオークション等で、生きたアメリカザリガニを簡単に安く購入することが出来ていたのですが、最近はネットでアメリカザリガニを購入したくても、販売している業者が殆どいなくなってしまっています。
この原因は、アメリカザリガニが今後、特定外来生物に指定されるかもしれない事や、その前段階の緊急対策外来種に指定されてしまったので、常識がある熱帯魚専門店では生きたままのアメリカザリガニの取り扱いをしなくなってしまったってのが答えです。
日本ではザリガニ料理は流行らない?何故流行らない?
今回の宮崎県大崎市のため池で、シナイモツゴを守るために駆除されているアメリカザリガニはなんと、去年の個体数で4万匹以上とのことでした。凄まじい数のアメリカザリガニが駆除されていて、廃棄されていても、未だに増え続けるのが恐ろしいですね。
ニュースでは、最近までは駆除したアメリカザリガニを廃棄していたけど、最近はあまりに大量に捕獲されるアメリカザリガニを有効活用して、資源として料理の素材としてあつかう研究もしていると報道されていました。大変素晴らしいことなんですけど。
日本ではアメリカザリガニの料理って全然流行らないんですよね。スウェーデンとかではイケアでも売られているくらいザリガニ料理は有名です。しかし、イケアのレストランでザリガニ料理を食べている人は見たことがないです。上海のイケアにはいました。
シナイモツゴの飼育がしたいと思った人は現地にGO。
日本は海とか川の水産資源が豊富で、車海老とか伊勢海老とか美味しい食材が沢山あります。なので、泥臭いとか、汚い、美味しくなさそうってイメージのアメリカザリガニを食べたいって人は殆どいないんですよね。この問題をどうするか?って話です。
ウチダザリガニもあまりに大量にとれるし、大型なので、料理として利用できないか?って試みは何度もあったんですが、局地的に料理の食材として使うことは出来ても、ビジネスとして安定してザリガニを食材に使うのは日本では本当に難しいのです。
個人的にシナイモツゴの飼育もしてみたいけど、繁殖まで考えると、水槽クーラー付きで大型の水槽が必要になり、捕獲や飼育に特別な許可が天然記念物なのでまあ、無理かな?興味がある人は現地に行って、シナイモツゴ郷の会の人に話を聞くのはありです。