日本のお米の生産に多大なる損害を与え続けているジャンボタニシの駆除について、ネットのニュースでは農家がドローンを使って駆除を開始したと報道されていました。しかし、ジャンボタニシっていつまでこの名称でこの外来種の貝の事を呼ぶのですかね?
実はジャンボタニシってタニシの仲間ではなく、スクミリンゴガイっていう全く別の種類の貝になります。確か、台湾から食用の養殖の為に日本に持ち込まれて、その時に余色をしていた業者の管理があまりに杜撰で、日本全国に広まっていったのが実態です。
遺伝子汚染につながるのでメダカを川に放流指定はいけませんとか、金魚を川に捨ててはいけませんって最近ではペットショップ等で活動が見られますけど、スクミリンゴガイを日本の河川に投棄した、当時の養殖業者がやっていたことのほうが大問題です。
申告な農業被害!ジャンボタニシをドローンで駆除?
この日本ではジャンボタニシと呼ばれているスクミリンゴガイですが、稲作農家の人から見れば迷惑この上ない存在のようで、田んぼから駆除をしたとしても、給水している水源からやってきたり、隣の田んぼから移動してきたり、兎に角厄介な天敵です。
本当、このスクミリンゴガイを養殖目的で日本に持ち込んだ業者、当時の政治家等が責任を追求されないとおかしい話なんですけど、日本では誰も責任を取らず、何があっても自己責任で済まされる状態になっているので、農家の人はあらゆる対策をしてます。
よく言われているのが、アイガモを使った自然の駆除、最近では数年前に水煮たけのこをつかったトラップを使い、スクミリンゴガイを駆除する方法などが広まって来ましたが、今回はドローンを使って農薬を散布しこの忌々しい貝の駆除をするそうです。
ジャンボタニシは食用として有効活用出来ないの?
本来は食用として養殖目的で日本に輸入されたジャンボタニシと呼ばれている、スクミリンゴガイですが、だったら本来の目的に合わせてジャンボタニシを食用とすればよいのでは?と思う人もいると思います。しかしながら、この貝は商用にはなりません。
例えば高級食材としてジャンボタニシを大々的に宣伝して取り扱えば、田んぼで見つけたジャンボタニシもお金になるので、農家の方も助かるかと思っても、日本でジャンボタニシを食べたいって思う人が一体どれくらいいるのか?、まずいないと思います。
毎年数百トンだったかな?、食料を廃棄している日本人からすればジャンボタニシを食べるくらいなら、他のものを食べたほうが良いって訳です。仮にジャンボタニシをイオンとか文化堂でアワビ並みの高級食材として販売しても誰も買わないでしょう。
ジャンボタニシをペットショップで売ってない理由。
常識で考えれば、日本で食用として成立するとは考えられないスクミリンゴガイですが、当時の日本人が大量に養殖用として輸入して飼育し始めたのがきっかけで現在のような問題が発生しています。これって助成金とか給付金目的の詐欺事業だったのでは?
そんな気がしてなりません。ちなみにジャンボタニシの飼育をしたいって奇特な人がいたんですが、ペットショップとかネットの熱帯魚専門店等で調べてもジャンボタニシが売っていないし、スクミリンゴガイで調べても売っていない、何故なんだ?って疑問。
この疑問の答えはとても簡単で、スクミリンゴガイは要注意外来生物に指定されていて、生きたまま販売、飼育、繁殖をさせた場合、現時点では問題がなくても将来的には、罰金どころか警察に逮捕されてしまう恐れもあるので誰も扱わないのです。
スクミリンゴガイは飼育対象としても特段に美しくて人気がある訳ではなく、今後は特定外来生物にいつ指定されるかわからない存在です。正直、これほどの社会問題になっても特定外来生物に指定されない理由がよくわからないスクミリンゴガイでした。