水槽でタニシを飼育したい・・・、この相談をしてくる人はタニシをメインで飼育するのではなく、タニシがコケ取り能力が大変高いので、水槽のお掃除目的で水槽に投入したいけど、メダカを襲ったりエビを襲ったりしないか?、教えて欲しいって感じです。
結論から言えば、タニシは最も安全で他の生き物に危害を加えない貝であり、ヒメタニシ、マルタニシであれば、水草を食害したりレイアウトを破壊することもなく、卵を産まない卵胎生の貝なので、水槽のガラス面に不快な卵が張り付くこともありません。
正直、ヒメタニシ、マルタニシであれば、水槽に入れておいて全く損はなく、メリットしか無い生き物なので、苔を綺麗に食べてくれますし、余った植物性の餌も綺麗に食べてくれて、メダカの稚魚を襲ったりすることもなく、他の生き物に害も与えません。
タニシの飼育を検討してるけど被害や問題はある?
レッドビーシュリンプの飼育水槽では、見た目がピンクのピンクラムズホーンが圧倒的に人気があり、レッドビーシュリンプの水槽でピンクラムズホーンをみるのは当たり前で、タニシをみることはないのですが、タニシは大きくなり、見た目が地味な貝です。
なので、見た目が地味とか、特に環境次第では、マルタニシは500円玉位まで大きくなる等、それに対して抵抗感がないのであれば、タニシを水槽に入れるとメリットしかなく、デメリットはありませんし、飼育難易度も低いですからとてもお勧め出来ます。
タニシのコケ取り能力は本当に凄まじく、ピンクラムズホーンの比ではありませんし、エビが食べれないような苔も、削り取って綺麗に食べてくれるので、水槽のメンテナンスも楽になるので、ベテランの人であればタニシを採用している人も結構多いですね。
初心者はタニシを何度も死なせてしまう事が多い?
タニシの飼育を進める前に、メダカや熱帯魚の飼育に慣れているか?、必ずこれも同時に質問させて頂いているんですが、その理由としてはタニシは慣れていないと簡単に死なせてしまう事が多く、水質に敏感な部分もあり飼育をするにはコツが必要なのです。
先ず、タニシは非常に大食感であり、殻を維持する為にも大量の餌が必要になりますから、水槽のコケ取り要員だからといって、苔だけを食べさせて放置しておくと、大抵は餓死してしまいますので、プレコタブレットなどのタニシ用の餌が必要になります。
また、タニシは水質に敏感であり、強めの照明も必要になりますので、水質が悪いとその場でひっくり返って動かなくなり、殻から自分の体を出してそのまま死んでしまう、水質が悪くなるとタニシが一斉に水槽上部に登ってきて、水槽から逃げようとします。
タニシは飼育に慣れてくると簡単に増えまくる。
タニシの特徴としては、飼育に慣れてくると増えまくる・・・、まあ、これはメダカも熱帯魚も、エビも全て同じなんですが、メダカやミナミヌマエビよりも、飼育難易度、繁殖難易度は高くなりますから、メダカやエビの飼育と繁殖が出来るかが重要です。
メダカがミナミヌマエビが繁殖をしている水槽であれば、水質には問題はありませんから、後は照明がきちんと機能しているかどうか?、プレコタブレットなどの植物性の餌は用意できるのか?、それらをクリアしていれば、タニシを投入すると安心ですね。
最初は、何度もタニシを死なせてしまうかもしれませんけど、慣れてくると、水槽の中に小さなタニシの赤ちゃんが動いている光景を目にすることになり、稀に真っ白なタニシが生まれてきますから、レアなタニシを狙って繁殖をしてみるのもありですね。
タニシは田んぼを最高のすみかとしている通り、水流が穏やかで水質がよく、日当たりも良くて泥場を好みますので、泥場は再現できませんが、それはソイルで代用し、ろ過フィルターにエーハイム2213を付けて稼働させれば、より飼育の安心感があります。