メダカの偽物って何?捕獲すると逮捕される?

先日、メダカの偽物ってなんですか?って話が出てきたので、そのような事件があったのか?、一体何の話なのか?と思って聞いていみると、どうやらメダカの偽物の飼育をしたら罰金100万円以下とかなので、ご注意くださいってニュースが報道されていた。

それを聞くと、ああ、カダヤシのことですねって感じで対応をしたんですが、単にメダカの偽物と聞くと、最近ボッタクリとしか思えない、1匹10000円円前後で売られているメダカもいますので、詐欺まがいの事件でも起こったのかな?と思ってしまいます。

この報道の記事について、メダカの偽物って記事の書き方に問題があると思うんですが、カダヤシはメダカの偽物ではなく、見た目の形状がメダカに似ていて、蚊を駆除するために、沖縄マングースと同じく日本に導入されて大失敗をした事例の一つです。

 

 

メダカの偽物って何?捕獲すると逮捕される?

 

カダヤシとメダカは違いますので、メダカの偽物に注意って報道自体に問題があるとしか思えないので、もう少し考えた方がいのでは?と思いますし、子供が見てカダヤシをメダカの偽物って認識してしまうと、間違った知識を与えてしまいかねない訳です。

現在、かつてのカダヤシを日本国内に導入して、蚊を駆除するって計画は沖縄のマングースと同じく無謀な計画であり、完全に失敗してしまい、その後に放棄されたカダヤシが日本の河川に生息をしてメダカの生息域を奪っているのでは?と言われています。

カダヤシはメダカとは違い卵胎生でグッピーに近い感覚の魚なので、直接親から稚魚が生まれてきて繁殖力、対応力が高い魚ですから、メダカと競合をしてしまい、メダカの生息域が奪われていると言われていますが、実際に影響については不明点が多いです。

 

 

カダヤシは現在は販売されていませんので入手不可。

 

正直、カダヤシについては商業的な価値も全くありませんので、危険を犯してまで違法に販売をするって業者もいないでしょうから、カダヤシを購入して入手するのは不可能な状態になっていますから、カダヤシを入手したい場合は自然採取が基本になります。

しかしながら、生きたままカダヤシを捕獲、その後輸送した時点で、ブラックバスを生きたまま輸送したのと同じく、警察に逮捕されてしまう状態になりますので、カダヤシを捕まえた場合、必ずその場で殺してから、持ち帰るようにしないと本当に大変です。

似たような特定外来生物であるウチダザリガニの場合、食用として利用できるのかもしれませんが、カダヤシは食用としても利用価値がなく、生きていても死んでいても、持ち帰る理由が無いですが、問題は何も知らずに自然界で捕獲して持ち帰るケースです。

 

 

自然界で捕獲したメダカは必ず形状をよく見ましょう。

 

普段、メダカの飼育をしている人であれば、カダヤシを見ればすぐにメダカではないって気が付きますが、飼育経験のない人でこれから夏休みなどでお子さんを連れてメダカの採集をする人でしたら、カダヤシをみれば、先ずメダカだと勘違いしてしまいます。

それで、メダカの偽物って表現を使ったのかもしれませんが、別にメダカの偽物ではなく、かつて頭の悪い日本人が勝手に持ち込み、計画に失敗して無責任に放棄されたカダヤシの子孫が今は、帰化して日本の自然界に生き残っている訳ですから、悲惨ですね。

カダヤシとメダカの根本的な違いですが、しっぽを見ればすぐに分かりますので、メダカの採取をした場合、プラケースにメダカを入れて、横から確認をしてしっぽが角ばっていればメダカ、丸っぽければカダヤシなので、その場合は速やかに廃棄して下さい。

間違えてカダヤシを生きたまま持ち帰り、飼育した場合、知らなかったは通用しませんし、警察に逮捕されてしまい、家庭崩壊をしてしまう恐れもありますが、これも、身勝手な利権に絡んだ日本人が過去にやってしまった責任なので、仕方がないのでしょう。