アマゾンで熱帯魚を調べていたら、なんと!ピラルクーの販売が開始されていました。価格は1匹26400円となってます。凄く高いですね。以前、ピラルクーを購入した事があるんですけど、稚魚の価格は4000円位だったので、凄まじい値上げになってます。
まあ、円高って理由もあるのでしょうけど、ピラルクーの稚魚の捕獲自体が相当難しくなっているとか、現地の乱獲や汚染等でピラルクーの個体数が減っているのか?、理由はよく分かりませんが、気軽にピラルクーを購入できる時代ではなくなりました。
ただ、気軽にピラルクーを購入できないってのは実はとても素晴らしいことで、勢いで将来のことも考えずにピラルクーの稚魚を購入する人が相当少なくなり、少なくとも将来的に盆栽飼育と呼ばれている150cmクラスの水槽程度は用意できる感じですかね?
アマゾンでピラルクーの販売開始?購入してはいけない理由。
以前でしたら、ホームセンターですらピラルクーの稚魚の販売がされていて、高くても1匹6000円前後だったこともあり、気軽に世界最大の淡水魚ピラルクーだ!って驚いて衝動買いしている人も見たことがあったんですけど、絶対に購入してはいけません。
もちろん、販売するお店の方にも問題があり、何でもかんでも利益になるから売ればよいというものではなく、ピラルクーは世界最大級の淡水魚であり、成長速度が異常に早く、最終的に3メートルクラスの水槽が必要になることを説明しないといけません。
しかし、熱帯魚専門店とかホームセンターで水槽を見ていると、お店側のスタッフからピラルクー買いませんか?ってよく、声を掛けられることが多かったので、いやー、流石にピラルクーの販売を積極的にしたら駄目でしょ?って以前から疑問だったのです。
ピラルクーの稚魚を購入しては駄目な理由は何?
ピラルクーの稚魚の大きさはせいぜい10cm前後なので、普通に大きなドジョウが泳いでいるようなものなので、60cm水槽でも飼育することは可能です。ただし、それは稚魚の間だけで、ピラルクーは成長速度が異常に早く、あっという間に飼育不可です。
その後は、90cm水槽、120cm水槽とどんどん大きな水槽が必要になりますし、ろ過フィルターも稚魚の間は上部式濾過とか外部式濾過でもよいのですけど、ある程度大きくなるとオーバーフロー式のろ過システムが必須になりますので、お金もかかります。
何より、ピラルクーは最大3メートルになると言われていて、これは誇張されているとか過去の本当に巨大な個体の大きさであり、せいぜい2メートル位では?とも言われていますが、それでも2メートルの魚の飼育ができるのか?、考えればわかりますね。
ピラルクーでも水槽に合わせて成長するのでは?
ここで、ある意見を主張する人たちがいて、ピラルクーは確かに2メートルを超える巨大な淡水魚ですけど、水槽の大きさに合わせて成長をするので、別に巨大な3メートルクラスの水槽がなくても120cmの水槽があれば十分ですよ!って意見です。さて?
120cmの水槽で確かにピラルクーを飼育することは可能ですが、盆栽飼育と言われている飼育法で、ピラルクーの背中は曲がってくるし、途中で謎の突然死を迎えることも多くというか、寿命まで生きたって事例は聞いたことがないので、お勧め出来ません。
確かに、ピラルクーに限らず大きな熱帯魚は水槽の大きさに合わせて成長を抑える傾向もありますが、これは本来は成長するべき体がうまく成長出来てない訳で、内蔵等に重大な疾患が発生している可能性もありますから、どうしても寿命が短くなります。
小さな水槽で盆栽飼育をするのは虐待だ!とか、だったら水槽で熱帯魚を飼育している事自体が問題だ!とか、永遠に結論がでることがない水掛け論をよく聞きます。いろいろな意見を持っている人がすべて同じ結論になることはないので、後は自己責任です。
かなり前に、ピラルクー飼育研究所ってホームページがあって、いつもピラルクーの飼育の記録をネット上に公開してくれていたんですが、あの飼育者の方、今でもピラルクーの飼育をやっているのかな?、6メートル位の水槽を購入していたら面白いですね。