最近では、ADAが主体になってやっているネイチャーアクアと呼ばれている、水草を天空の城ラピュタのような自然な緑の水草やオブジェでレイアウトするのが流行っているのですが、そういった水槽を見れば分かる通り、ほぼ99%が枠なしガラス水槽です。
確かに見た目は枠あり水槽はなんだか古臭くて昭和のイメージが有り、安っぽいとかダサいって感じる人も多くて、枠無しの水槽は格好いいとか、インテリア性に優れていると感じる人が多いのは事実で、最近では枠あり水槽はあまり人気がない感じですね。
ただ、個人的は60cm水槽なら枠あり水槽しか購入しておらず、枠なし水槽は選択肢がそれしかない30cm水槽くらいしか所有していませんので、その理由について不思議そうに聞かれることがあるのですが、これにはそうしている明確な理由があります。
枠なし60cm水槽を購入しない理由は唯一つ|地震。
60cm水槽で言えば、枠無し水槽しか購入しない理由はただ一つで、それは地震の時に中の水が周辺に飛び散らない事から、地震の際の安心感が強いという明確な理由があって、実際に東日本大震災のあの大揺れの中でも、枠あり水槽は殆ど水漏れ無しでした。
逆に枠無しの30cmタワー水槽は半分くらい水が飛び散っていて、もし地震が発生した際に部屋の中にいなかったら、大量に飛び散った水が電気コントにかかったり、壁紙やフローリングに飛び散って重大な火災が発生したり、住宅がダメになるところでした。
これまでにも、日本に住んでいると避けられない大地震を何度も経験してきましたけど、枠あり水槽であれば、相当な揺れで水槽が左右に動くような状態でも、中の水は水槽の枠でガードされていて、殆ど周辺に飛び散って漏れることがないのも経験済み。
自宅が倒壊するような状況にならない限り大丈夫な安心感。
日本で大きな地震が発生すると建物が倒壊したりしていますが、そうなってしまうともう枠あり水槽、枠なし水槽関係なく、水槽そのものが破壊されてしまいますから意味がないのかも知れませんが、都内のタワーマンションであれば倒壊の心配は不要です。
また、水槽そのものが割れてしまうこともありませんが、流石に水槽の水は枠なし30cm水槽をみれば悲惨な状態になっていて、半分くらいの水が水槽付近に大量に飛び散ってしまい、地震で揺れる中バスタオルをつかって、水の除去をしていました。
特に水槽周辺というのはタコ足配線の電化製品のケーブルやコンセントが大量に存在していることが多いですし、電化製品は水に極端に弱く、コンセントやタコ足配線に水がかかってしまうと、それが原因で火災が発生してしまう場合もあるので心配ですね。
水槽を自宅に設置する場合は火災保険の加入は必須。
枠無し水槽は地震が全くない状態でしたら、余分な黒色の枠がついていない分、見やすくてデザイン性も高くADAのネイチャーアクア系のレイアウトをすれば、枠があるとイマイチですが、枠無しで透明度が高いガラス製の水槽だとほんとに見栄えが良いです。
ADA等の水草主体のネイチャーアクア水槽では、枠あり水槽が使われることは先ずありませんので、見た目のデザインを優先するなら枠無し水槽の方が圧倒的に優位性があるのですが、万が一大きな地震が発生すると、その時の水漏れの被害は甚大になります。
また、枠あり水槽でも地震の際に100%安全が保証される訳ではありませんし、これまで、偶水漏れがなかったのかもしれないので、基本的に水槽を設置したら、水漏れの保証に対応して火災保険に加入しておくのが普通なので、そちらを検討しましょう。