今日のニュースでは、なんと!ニホンザリガニの取引が日本国内で急増しており、絶滅危惧種に最も近いザリガニとされていた、ニホンザリガニがターゲットになっているとのことです。ニホンザリガニの飼育難易度は異常に高く、相当なお金も必要なのです。
更に北海道、東北の一部にしか生息しておらず、最近は生息数が激減しており、これ以上の乱獲が継続すれば、本当に絶滅する恐れがあると以前から何度も警告する専門家もいるくらいで、気軽にネットでニホンザリガニの取引をするってのはやめてほしい。
ザリガニ関係は最近、日本政府が取引について大幅な規制を行い始めており既に特定外来生物に指定されているウチダザリガニのように、生きたままの販売、飼育などができなくなってきていますが、何故かニホンザリガニは未だに何の規制もないんですよね。
ニホンザリガニの取引が急増?外来種規制で絶滅寸前?
ニホンザリガニついては、アメリカザリガニのように気軽に素人が購入して飼育できるようなザリガニではなく、かなりの飼育スキル、高額な電気代や設備を維持できる資金力等が絶対に必要になり、屋外で気軽に飼育できるアメリカザリガニとは異なります。
未だに捕獲や取引の規制がされていない事に驚きを隠せませんが、ニホンザリガニは北海道の山にある小さな沢等でひっそりと生息しており、そういった山は国や個人の所有している土地ですから、土地の管理者が外部の侵入を禁止するなど位はして欲しい。
外来種の珍しいザリガニのネットでの販売、アメリカザリガニのネットでの販売が規制されたり、業者が自主規制する状態で、最も管理が難しいとされるニホンザリガニだけが規制がなく、乱獲されて好き勝手に取引されているというのは異常な状態ですね。
ニホンザリガニを素人が購入してはいけない理由は?
ニホンザリガニは見た目が地味でアメリカザリガニやウチダザリガニと比較すると、大きさもとても小さく、普段や隠れ家でじっとしているザリガニです。なので、観賞用としては正直あまりぱっとしないというか、本当に好きな人が飼育するタイプの生物。
更に、ニホンザリガニを飼育する際の水温は15度前後であり、これ以上の水温になると飼育が難しくなり、更には飼育水も特別綺麗な状態でないと駄目です。ついでに言えば、餌も雑食で何でも食べる訳ではなく、現地の特定の木の葉っぱしか食べません。
こんな、手間暇も設備の購入や維持費が必要になるニホンザリガニが飛ぶように売れている?、正直、何も知らずに希少性があるという文言だけに興味を持って購入し、取引された殆どのニホンザリガニがすぐに死んでいるのでは?としか思えない状態です。
ニホンザリガニの水槽はエアコンと水槽クーラーのセットが基本。
以前、ニホンザリガニの飼育をしていたことがあります。その際にはエアコンと水槽クーラーのセットでの管理が当然で、水槽クーラーだけでは暑くなる日本での水槽の水温を15度まで下げることができず、かつ、結露が凄まじい状態になってしまいます。
そこで、エアコンを設置した保温性がよい6畳位の部屋に水槽を設置して、エーハイム2213を4台設置、更に水槽クーラーとエアコンで水温の管理も行い、餌の葉っぱは定期的に通販で購入するって感じの管理になります。こんな面倒な管理は普通は無理です。
知識があれば、このご時世に、密猟というか、勝手に他人の山に入って乱獲されているニホンザリガニをネット通販で購入しようとは思わないですよね。信頼できる市町村が公認している販売業者とかがいれば別でしょうけど、このままだと本当に絶滅します。
オーストラリアで密猟され絶滅寸前だった肺魚のような管理を!
北海道でニホンザリガニが生息している山の沢も、環境破壊が進み生息数が激減していると以前から言われており、更にネット販売で利益を上げる為だけに、勝手に乱獲できるような状態を放置している国や行政のほうが問題なので、早く対策をして欲しい。
オーストラリアには希少な肺魚がいて、その希少性や恐竜をイメージする外見もあり、以前から密猟、乱獲が相次ぎ絶滅寸前までいきました。その後、国家レベルでこの肺魚の保護、密猟者の摘発、人口養殖での管理販売が行われて絶滅は回避出来ています。
ニホンザリガニも国が管理して、どうしても欲しい人がいるなら人工的に養殖した個体のみをID付きで販売できるような仕組みにし、自然界のニホンザリガニについては、捕獲禁止にすれば、希少性も下がり、本当に飼育したい人だけ以外は買わなくなります。