本日のニュースで、愛媛県で養殖されている真珠の養殖で使うアコヤガイの稚貝が大量していて、全滅から8割位死んでしまったけど、赤潮かプランクトンが原因なのか?、全く意味が分からないとの事で、何故?原因が分からないのか?との相談でした。
これはとても簡単で、水槽内とか管理している養殖池で育てている魚やエビ、貝類とは異なり、アコヤガイの養殖、真珠の養殖に関しては、自然化の海で行いますので、海の環境が変わってしまうと、その影響で貝が全滅してしまうことも普通にあります。
ハマチとかの養殖でも、台風や赤潮で全滅する事もありますし、自然の海は人間が完全に管理することが出来ないので、何かのトラブルが発生した場合、致命的な状態になることもあり、それで今回はアコヤガイが大ダメージを受けて死んでしまった訳です。
真珠のアコヤガイが大量死?海での養殖の難しさ。
実際に知り合いで真珠の養殖をしているプロの人もいて、良く貝柱といって、アコヤガイから真珠を採取した後のアコヤガイの肉を頂くことが有るんですが、これがフライにするとかなり美味しく、バター炒めでも美味しく頂けるので、かなり助かっています。
アコヤガイについては、海で浮かべて養殖をするのではなく、隔離された施設の中で育てればよいのでは?と思うかもしれませんが、そのような施設を建設した場合、東京ドーム何個分の施設が必要になるのか?、その管理はどうするのか?予算的に無理です。
ですから、今後もアコヤガイの養殖は海のスペースを使い、その中で自然に任せて育てていくしか無いので、必ず海の環境に依存してしまう都合上、大量に養殖ができることもあれば、その逆で全滅に近い状態でダメージを受けてしまうこともある博打です。
イルカの大群が大発生しているのにも原因が有るのかも?
今回、アコヤガイが大量死している真珠の養殖が盛んな地域でも、イルカの大群が泳いでいるのを見たって人がいますので、これまで一度もイルカが見られなかった住宅地に近い海で、イルカの大群が泳いでいた事が、アコヤガイの大量死に関係している?
実際、何故?、海で養殖をしているアコヤガイが今年に入って大量死しているのかについては、原因が全く分かっておらず、対処のしようがない状態なんですけど、海がおかしいってのは、結構な人が気がついていて、イルカがいる時点で何かが変わってます。
イルカ自体、真珠の養殖場を襲ってしまうことはありませんが、ハマチやタイの養殖のイケスは簡単に襲ってしまうかもしれませんし、今後、格好の餌場だとイルカが認識してその周辺で生息するようになると養殖をする側としては何が起こるか分かりません。
完全に隔離された水槽内での繁殖よりも難易度が高い。
現実的に、フグを施設内で用意した淡水環境で養殖をしている話は既にありますが、アコヤガイについては、広大なスペースが必要になり、稚貝の餌になるプランクトンが適正に発生すること、水温や潮の流れが適正であることが条件で施設では対応が無理。
よって、常に自然環境に影響される状態での養殖になる訳ですが、ここ最近海の様子が変わってきていると地元の人達も話していて、防波堤からカツオやサンマが釣れるとか、実際にカツオはジギングで釣ってみたけど、引きが超強いので面白かったです。
もし、何かしらの養殖をしたいと感じているのであれば、海を使って養殖をする場合と、隔離した水槽で養殖をする場合、不確定要素が多すぎる自然界での養殖については、想定外のリスクが発生する可能性が有ることを考えてから検討がお勧めですね。
真珠の養殖をしている海の近くで大量のイルカが泳いでいるのが目撃されているので、それが原因なのか分かりませんが、イルカが好む海の状態になってしまっているのであれば、海の中でなにか根本的な変化が発生している可能性もあり、長引きそうです。