ラムズホーンが大量死?エビや熱帯魚は大丈夫?原因対策

以前、科学者の方から譲って頂いたラムズホーンが大量に増殖していて、冬ですら屋外で繁殖している状態なので、欲しいって人に大量にお譲りさせて頂いていたのですが、先日、ピンクラムズホーンが大量死しているけど、どうしたら良いのか?との連絡。

水槽の画像を確認してみたんですが、確かにピンクラムズホーンが水槽の中で大量に死んでいるようで、ピンクの部分がくなっている白い2cm位の貝殻が沢山ソイルの上に転がっている状態です。これを見た初心者の人でしたら、多分、びっくりするでしょう。

結論から言えば、特に問題はなく、単なる寿命により2cm位に成長していたピンクラムズホーンが同時期に死亡しただけで、その貝殻が沢山残っているだけです。ですから、伝染病とか水槽崩壊とかでメダカやエビ、熱帯魚が死んでしまうことはありません。

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ラムズホーンが大量死?エビや熱帯魚は大丈夫?原因対策。

 

ピンクラムズホーンは大量に卵を水槽のガラス面や水草に産卵し、大量の稚貝が誕生しています。稚貝は小さいのでソイルを敷き詰めている水槽では殆ど目立つことはなく、いつの間にやら1cm、2cm程度に成長していく過程で殆どの個体が死んでしまいます。

なぜなら?ピンクラムズホーンは想像以上に大食感であり、大量の稚貝が生まれてきても水槽内の餌が足りずに殆どが餓死してしまいますし、逆に誕生したピンクラムズホーンの稚貝が全て成長するような環境であれば、あっという間に水槽が崩壊しています。

その際に60cm水槽であれば10匹程のピンクラムズホーンが2cm位に成長していく感じで、殆ど同時に寿命を迎えて死んでいく訳ですが、貝殻がバクテリアで分解されるまでには若干の時間がかかる為、大量のラムズホーンが死んでいるように感じる訳です。

 

 

ピンクラムズホーンは勝手に増えて勝手に死ぬ貝。

 

これまで、ピンクラムズホーンだけをメインで飼育させている人は見たことがなく、殆どが水槽の中でコケ取りや余った餌を処分する掃除要員としてタンクメイトと同居させている人が大半です。なので、あえて特別な飼育方法は必要なく、完全に放置が基本。

ピンクラムズホーンは水槽の中で勝手に増えて、餓死や寿命で勝手に死んでいきますので、特に問題になることはなく、ラムズホーンの死体というか貝殻が沢山水槽の底で転がっていても特に問題にはなりません。逆に他の要因でそうなっているなら大問題。

丈夫で簡単には死なないピンクラムズホーンであっても、一定以上の水槽の汚れが発生した場合、全滅する可能性はあります。その場合、水槽は大変危険な状態になっているので、先にエビや熱帯魚、メダカの方に致命的な問題が発生している状態になります。

 

 

ピンクラムズホーンで水槽の状態を確認できる?

 

万が一、ピンクラムズホーンが水槽の環境悪化で全滅するような状況である場合、水槽の中のピンクラムズホーンが一斉に水槽のガラス面を登り始め、水槽の最も高い位置に移動し始めます。飼育水があまりに汚染されているので、そこから逃げる行動ですね。

これは、ガラス面に貼り付いて上ることが出来るピンクラムズホーン特有の行動であり、熱帯魚、メダカ、エビは飼育水が悪化しても水槽から逃げることが出来ないので、そのまま死んでしまったり、病気になってしまったり、真っ先にその影響がでます。

今回の相談では、ピンクラムズホーンの貝殻は沢山水槽の底に転がっていましたけど、ピンクラムズホーンが一斉に水槽を登るような状態ではなく水質は問題ありませんでした。エーハイム2213を数台つけている60cm水槽であれば、先ず水質は大丈夫です。

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