先日、淡水ウツボの飼育方法を教えて欲しいって連絡が来たんですけど、最初は??って感じでした。そもそも、淡水ウツボって何?、ウツボは基本的に海水域に生息していますが、汽水とか淡水でも多少は生存する強い生命力があります。しかし、淡水?え?
淡水ウツボって名称の魚もよく知らないので、正直、何を言っているのかわからなかったんですが、アマゾンで調べてみたら、ヤマウツボって名称でウツボが売られていました。ヤマウツボってのは業者がつけた名称で、正式な名称ではないでしょうけど。。
これって山(山で流れている川)に生息しているウツボって意味でつけられた名称のような気がします。確かに見た目は完全なウツボで、売られているのは子供のようです。正直、ヤマウツボの飼育法、管理法は分かりません。何しろ育成したことがないので。
淡水ウツボの飼育方法を教えて欲しい!分かりません!
山で捕獲できるウツボだからヤマウツボ?って安易な名称をつけて販売しているのでしょうけど、ヤマウツボが一般向けに販売され始めたのは本当にごく最近ではないでしょうか?、気になって正式名称を調べてみたら「Gymnothorax polyuranodon」でした。
学名はポリウラノドンって名称のようです。まあ、山で捕獲できるウツボだから、ヤマウツボって名称の方が日本人にはとっつきやすいかもしれませんね。日本原産ではなく、スリランカとかインドネシア等の島々の河川に生息しているウツボのようです。
現時点ではあまり詳しい資料などはなく、本当に観賞魚として流通し始めている魚って感じがします。まさか、純淡水で飼育できるウツボがいるとは思ってもみませんでしたが、興味があっても、資金力のある人以外はウツボの飼育はしない事をお勧めします。
ウツボの飼育は150cm以上の水槽とオーバフロー必須?
ヤマウツボについては、飼育をしたことがなく、成長するまでの飼育をした経験がある人が周囲にいないので、ヤマウツボについての正確な飼育方法については分かりませんが、アマゾンなどで1万6000円位で購入できる魚のようです。ポイントは純淡水です。
ただし、ヤマウツボについては、成長すると150cm位の大きさまで成長するウツボとのことなので、最終的な水槽は150cm以上のアクリル水槽が必須になり、ろ過装置もオーバフローが必須になります。適正な水温は分かりませんが、水槽クーラーも必須かな?
海水魚ではないので、ソルト(人工海水の素)を購入する必要はないとは言え、150cmクラスのウツボとなると、海で石鯛の外道としてよく釣れるウツボと同レベルの飼育設備、餌、管理費用が必要になるのはほぼ確実で、これが用意できる事が大前提です。
ヤマウツボが気になって購入を検討している人へ。
淡水カレイ、淡水エイ等、普通は海水域で生息している魚が淡水でも飼育できるとなると、珍しがってすぐに購入をしようとする人が出てきます。しかし、既にご説明している通り、売られているのは稚魚なので最初は60cm水槽でも飼育は可能ですが・・・。
あくまで最初の段階だけで、ウツボは大食感で何でもバクバク食べて成長していき、水もものすごく汚す魚です。これは海水のウツボもヤマウツボも殆変わらないと思っておいたほうがよく、最終的に150cm以上の水槽を用意できて維持できるかどうかが問題。
更にウツボの特徴として夜行性で、水槽から脱走を何度も試みるでしょうから、アクリルの頑丈な蓋も必要で、150cmクラスの魚は想像以上のパワーで暴れますから、重りも必要になります。水槽クーラーも必要になる可能性が高いとなると、かなりのコスト。
ヤマウツボも本来は海で生息していたウツボが、大陸移動とか火山の爆発などの影響で、淡水に閉じ込められてしまい、淡水域で生息できるように進化していった個体の生き残りではないでしょうか?、確かに今は珍しいでしょうけど、お勧めはしません。