夏にメダカが死んでしまう!原因を教えてほしいとの問い合わせがありました。ただし、この問い合わせには確認することが多く、単に夏にメダカが死んでしまうから必ず同じような原因で死んでいるという訳ではありません。ですから、個別に対応が必要。
メダカが死んでいく場合、水槽の中のメダカが全滅する等、水槽が崩壊しているような場合はより原因が明確になり、ここ最近で購入(1か月以内)したメダカであれば、導入時に水合わせが失敗してしまい、それでメダカが死んでしまった可能性が高いです。
その逆で、長期間飼育しているメダカが全滅している場合、長期間飼育して毎年誕生した稚魚を水槽に追加していない場合、メダカの寿命がやってきて、丁度良いタイミングで全滅してしまった!等が原因になります。全滅というのはそれ自体が異常事態です。
夏にメダカが死んでしまう原因は?実は色々あります。
最近は世界規模で異常な猛暑が続いており、日本でも気温が35度を超える事が珍しくなくなりました。それで、ベランダや庭などで飼育しているメダカが死んでしまう場合、水量が少ないのに日当たりが良い場所に水槽を設置している等が考えられます。
よくあるのが、個人レベルのビオトープで、殆ど水量がない睡蓮鉢等にメダカを入れているケース。この場合、水量が極端に少ない為、メダカが耐えれなくなって死んでしまうこともありますし、メダカよりも先にエビが全滅していきますので、この点を確認。
日当たりが良い場所に水槽を設置したらメダカが死んでしまうの?と言えば、そういう訳ではなく水量が大量に確保できる水槽、ため池等の場合、日当たりがよく水温が40度に迫るような悪条件でも、メダカは死ぬことなく、普通に泳いでいる強い魚です。
メダカの水槽にも水槽クーラーを付けたほうが良い?
日本の気候でも、夏場の気温が40度に迫るような状況になることも当たり前になっており、室内に設置している水槽でも水温が40度を超えるようなリスクも当たり前のようになってきました。24時間空調管理システムもない古い住宅であれば尚更です。
ですから、本来のメダカの飼育する適正水温は28度前後と言われており、流石に35度を超えて水温が40度に到達しようか?となった場合、メダカに負担がかかる恐れもありますので、念のため、水槽クーラーを取り付けておくのはお薦めはできます。
しかし、水槽クーラーは近年、値上がりをしており、以前だったら25000円位で購入できていたゼンスイのZC-100αも40000円位の予算が当たり前になりつつあるので、それを考えると、メダカに4万円?と考える人もいると思いますので、難しい時期ですね。
ちなみに、水槽クーラーはレッドビーシュリンプ等のエビにはほぼ必須になっていて、熱帯魚でも必須になってきています。メダカは熱帯魚よりもより高温に耐える力は持っている強い魚なので、クーラー無しの水槽で全滅する等になれば、検討もありです。
夏にメダカが死んでしまう原因で多いのがエアレーション。
夏場になると水温の上昇を抑える為、高出力のエアレーションを取り付けた内部に取り付けるフィルターを装着する人がいます。このタイプのフィルターは確かに水温が上昇する水槽に取り付けるのは有効なのですが、プレコなどの水流が強い魚向けなのです。
プレコの仲間は吸い付きナマズと言われており、水流が強い場所で、大量のエアーが発生しているような場所に生息しており、水温上昇対策で強力なエアレーションを水槽内に発生させると、いい感じになりますが、メダカにこれをやると死んでしまいます。
メダカは本来、水流が殆どない田んぼや用水路などに生息しており、強力なエアレーションが発生して強い水流も発生しているような環境では披露しすぎて過労死してしまいますので、夏場の暑さ対策で強力なエアレーションを水槽に投入するのは駄目です。