屋外水槽でメダカを飼育していれば、夏場であってもそこから蚊が発生することはない為、ミナミヌマエビなどの小型のエビが捕食されてしまうリスクはあっても、それ以上のメリットがある為、夏場になると大活躍をするのがメダカになります。
ただし、メダカがその水槽にいれば蚊が産卵をしないとか、ボウフラが発生しないとかではなくて、いくら蚊が産卵をしてボウフラが発生したとしても、その全てを・・・と言っても過言ではない勢いでメダカがボウフラを食べてしまう為、その水場では蚊が発生しなくなります。
蚊の産卵を防ぐことは難しいのでその後のボウフラを駆逐する。
この仕組みを考えればよくわかるのですが、ボウフラを大量に発生するのを防ぐのはビニールハウスなどの密閉された空間でもない限りは殆ど不可能なのですが、重要なのは蚊に産卵をさせない事ではなくて、蚊が水場で産卵した後に発生するボウフラをどのようにして駆除するかになります。
それをメダカが勝手にやってくれる為、管理者はメダカさえ水槽にいれておけば大丈夫・・・と言った話になる訳なのですが、逆に言えば、ある特定の状況下になった場合は、メダカが水槽に居ても蚊が発生してしまうこともありうるということです。
ですから、夏場になってもメダカが水槽にいるから蚊の発生についての問題ないと思って放置しておくと、その後に思わぬトラブルが発生する事もありますので、事前に注意をしておく必要があります。
メダカがいても蚊が発生するケースとはどのような状況?
通常、水槽の中にメダカがいれば蚊が発生しない訳なので、皆さん安心してしまう訳なのですが、夏場の水槽を見れば分かりますが、あるものが水槽内で急激に発生したり成長をしたりしてしまい、それが水槽を覆い尽くす事があります。
そのあるものとは、モフモフの苔になるのですが、こちらについてはある程度の段階ではメダカの卵の保護をしてくれたり、メダカの稚魚の保護してくれたり、ミナミヌマエビの稚エビの保護をしてくれたりしてくれますので大変有益です。
しかし、こちらのモフモフの苔というのは想像以上に成長が早くて、1週間も放置しておくと、あっという間に水槽の大部分を占有するくらいに成長してしまい、そこにいるメダカの稚魚や卵、ミナミヌマエビの稚エビが無事であるという事は、そこにはメダカが近寄れない事を意味します。
その結果、モフモフの緑の苔が招かざる訪問者であるボウフラの保護もしてしまい、安心して成長したボウフラはモフモフの苔に守られながら水面まで登っていき、最終的には水槽の壁によじ登って蚊に変態して飛び立つ事になります。
メダカの卵の保護をしてくれるという事は・・・・。
ですから、水槽内にモフモフの苔が発生している場合、確かにメダカの卵の保護などには役に立つのですが、状況次第ではボウフラの保護もしてしまう事になりますので、状況次第で撤去をしたり、すべて除去するくらいの管理をしておくのがベストな管理方法になります。
モフモフの苔ほどではありませんが、夏場に大量に増殖するマツモなども、状況次第ではボウフラの保護をしてしまう事がありますので、ボウフラが水槽で確認できた場合は、速やかにボウフラだけでなくて、そのボウフラが発生している原因も改善しないといけません。
メダカがいる水槽でボウフラが発生している時点で、管理者側に何かしら適切でない管理がされているという事になりますので、まずはボウフラを除去してから、その要因も除去する事になります。