6月後半にもなると、既に気温は30度前後になっていたり、それに合わせて水温も30度前後になっていたりするのですけど、その状態になると必ず発生する問題が蚊の問題になります。
蚊というのは、水たまり程度の水があるだけでそこで産卵をし、その後は大量のボウフラが発生してしまう訳ですが、屋外に設置された水槽というのは蚊が産卵をしてボウフラが繁殖をするには大変適した環境であることが多いのです。
シンガポールと比較すれば日本の水たまり放置は大変ゆるい。
シンガポールなどでは蚊が発生する水たまりを放置していると法律で罰せられるくらい厳しい管理をしないといけないのですが、日本の場合は蚊が発生する水たまりを放置していても罰せられることはありません。
※水たまりには屋外水槽もそれに含まれます。
赤道直下で熱帯気候なマラリアなどのリスクがあるシンガポールと、春夏秋冬の四季がある日本を比較するのもあれですけど、最近では日本でも蚊が原因によるデング熱が発生していますので、やはり無視してはいけない問題です。
マンションなどのベランダなどで蚊が大量に発生する原因になる水溜りをたくさん設置しておくと、それが原因で他の居住者に多大なる迷惑をかけてしまったり、思わぬトラブルに発展することもありますので、蚊については最新の注意が必要です。
飼育者から見れば水槽に見えても、他人から見れば単なる蚊が発生する水たまりでしかない訳ですから、それを踏まえて屋外水槽の夏場の管理は適切な管理をしないといけません。
メダカが水槽にいればなぜ蚊が発生しないの?
屋外水槽において夏場のボウフラ対策といえば、メダカをその水槽内で飼育しているだけで、蚊が発生しなくなるのが大変有名なのですが、どうしてメダカがいるだけでその水槽では蚊が発生しないのでしょうか?
その理由は簡単で、メダカがいれば蚊がそこで産卵をしないのではなくて、どこからともやってくる蚊はその水場で産卵をして大量のボウフラが発生することには変わりはありません。
唯一、蚊が産卵できない水槽というのは、蚊を好んで食べるカエルが沢山いるような水槽くらいですから、水の中にいるメダカが沢山いたとしても産卵をする蚊を駆除したりすることはできません。
メダカが活躍するのはその後の話であり、蚊が産卵をしてボウフラが水槽内に発生した状況になった場合は、メダカが大好物であるボウフラを片っ端から襲って食べて仕舞いますので、メダカがいれば蚊が発生しないという訳です。
ボウフラが蚊に変態する際には必ずしないといけないことがあります。
ボウフラはその性質上、水槽の底で繭のようなものにくるまって成長していきますが、蚊に成長(変態)する場合は、一旦水面まで上昇する必要があり、その際にメダカに確実に捕食されてしまいます。
羽が付いている蚊の状態で水中から飛び出す訳ではなくて、ミミズのような状態の時には水中で成長をしていて、最終的に蚊に変態する際には必ず水面まで浮かび上がらないといけないのです。
よって、メダカが水槽にいれば蚊がいくら産卵をして大量のボウフラが発生したとしても、そのボウフラを片っ端からメダカが食べてしまう為、その水槽では蚊が発生しないという訳なので、皆さんメダカを水槽の中にいれている人が多いという訳なのです。