水槽クーラーを設置しているのに水温が全然下がらない?、これは水槽クーラーが壊れているのであれば、水槽クーラーが正しく動作しなくなりますので、修理に出すしか無いのですが、水槽クーラーは正しく使っていると滅多に壊れるものではありません。
例えば、水温が35度の時、水槽クーラーで水温を25度にセットしておけば、水温が25.5度を超えた時点で水槽クーラーが稼働して、ガンガン水温を下げていきますが、その際にはファンがフル稼働していますから、単に水温を下げている状態になります。
通常は水槽クーラーの設定温度は25度前後にしておけば、大抵の熱帯魚は死ぬことはありませんし、結露が気になる場合は、設定温度を28度にしておけば、結露が水槽に大量に付着することもなく、安定して夏場でも水槽の水温を適切に保てる訳ですね。
水槽クーラーで水温が下がらない?水温20度以下の盲点。
日淡で清流に住んでいるアジメドジョウとか、イワナ、アマゴ等の飼育をする場合、水温は20度以下にしないといけませんから、水槽クーラーのパワーが足りないと、水温を下げるのがかなり苦しくなりますので、その場合は、ワンランクアップさせます。
ゼンスイの水槽クーラーを見ればわかりますが、60cm水槽ならZC-100α、90cm水槽ならZC-200αのように、水槽サイズによって適切な水槽クーラーが用意されているんですけど、水温を20度以下に保ちたい場合は、通常は大容量の水槽クーラーを使います。
60cm水槽にワンランク上のZC-200αを取り付ければ、遠慮なく水温を20度以下に設定することが出来ますから、清流に飼育している日淡やニホンザリガニ等を飼育することが最初から分かっている場合、推薦よりもひとつ上の水槽クーラーを購入します。
設定水温が20度以下の場合はエアコンの併用も必要。
水槽クーラーの容量をアップさせると、より水温を冷やしやすくなりますが、流石に室温が35度の時に、水温を20度以下に無理やり下げてしまうと、大量の結露が水槽に付着してしまい、水槽が真っ白に見えてしまったり、水滴が大量にポタポタ落ちます。
結露については、コップの中に氷を入れて冷たいコーラーを入れると、コップに大量の水滴が付着する科学現象の事で、水槽も室温と水槽内の水温に10度以上の温度差が発生してしまうと、水槽が結露で視界不能になり、その状態では鑑賞も出来ません。
更に水槽台は水に弱く、水滴がポタポタと大量に落ち続けると、水槽台が腐ってしまったり、変形してしまったりしますし、留守の最中にそのまま水槽台を伝って床まで水滴が落ち続けてしまうと、フローリングが駄目になったりしますから、その対策も必要。
清流の日淡やニホンザリガニの飼育をする際には覚悟が必要。
レッドビーシュリンプや熱帯魚であれば、水温は28度に設定しておけば問題はありませんので、結露の問題も殆どありませんが、こだわりを持っている飼育者の人であれば、部屋ごとエアコンで25度から28度に設定をして、水槽の水温管理をしています。
しかし、清流域に生息をしている日淡のイワナ、アマゴ、アジメドジョウ等は水温が20度を超えてしまうと危険な状態になることもありますし、ニホンザリガニ等も低い水温が必要になるので、水槽クーラーフル稼働でエアコンも同時併用が基本ですね。
夏場の水槽クーラーについては室内用のエアコンに匹敵する位の高額な飼育器具ですから、購入を悩んでいる人も多いと思いますが、飼育する生き物によっては必須になることがありますので、その際にはエアコンの活用も視野に入れて、飼育を始めましょう。