ミナミヌマエビの飼育に欠かせないものといえば、エビの餌になるのですが、ミナミヌマエビは雑食ですし、別に水槽内に自然発生する苔や微生物などを勝手に食べていますから、特別餌を与える必要はありません。
それでも栄養価の餌を与えておいた方が安心感はありますし、若干ですけど成長速度が速くなる個体もいる為、可能であれば何かしらの餌を定期的に与えておくと良いのです。
初めてミナミヌマエビの飼育を始めた際に、多分、多くの初心者の人がペットショップやホームセンターなどに行き、ミナミヌマエビの餌というものを探すのでは無いでしょうか?
メダカの餌と同じく、ミナミヌマエビの餌という商品があってもおかしくありませんし、そういった商品があると思うのが一般的な人の価値観でもあります。
ミナミヌマエビの餌という商品は実は存在していません。
メダカの飼育を始めたり金魚の飼育を始めた際には、ペットショップに行けばメダカの餌とか金魚の餌といった具体的な商品が販売されている為、おそらく多くの人がそういった商品名の餌を購入するはずです。
しかし、幾ら探してもミナミヌマエビの餌という商品は存在していませんので、ミナミヌマエビにどの餌を与えれば良いのか分からなくなってしまう人もいるかもしれません。
同じエビでもレッドビーシュリンプでしたら、専用の餌が沢山売られている上に、その価格も結構高めに設定されている為、大変わかりやすいのですけが、ミナミヌマエビの場合は、それ専用と明記されている餌が無いので分かりにくいのです。
ミナミヌマエビの餌が無いのは商業的な価値が無い為です。
メダカの餌、金魚の餌、レッドビーシュリンプの餌、といった感じで、色々とその生き物の名前がついた餌が売られているのですが、ミナミヌマエビの餌という商品はどこに行っても売られていません。
その理由はとても簡単で、ミナミヌマエビそのものに商業的な価値が殆ど無い為、ミナミヌマエビの餌という商品を開発して販売しても、その会社は利益になるどころか赤字になる一方ですから、そういった商品を作ることが無いのです。
同じ様な雑食のエビであるレッドビーシュリンプの場合は、今ではかつての勢いと相場が大幅に下がってきたとは言え、淡水用のエビの中では最も商業的な価値が高い為、専用の餌を販売しても買い手がいるというわけですね。
ミナミヌマエビの餌を800円で販売しても誰も購入しないでしょうけど、レッドビーシュリンプの餌でしたら仮に1000円でも普通に買い手はいますから、ベースになっている生き物の商業的価値が低いと餌も需要が無いのです。
ミナミヌマエビにはキョーリンのザリガニの餌がお勧め。
専用の餌が全く売られていないミナミヌマエビですから、最初にどの餌を購入して良いか分からないかもしれませんが、全くその心配はいらず、同居させていてる魚の餌を購入しておけば大丈夫です。
例えば、メダカを飼育しているならメダカの餌、コリドラスなどでしたらコリドラスの餌を購入して、それを与えていれば、勝手にミナミヌマエビがそれを食べていますから、特に専用餌はいらないのです。
ただ、あえてミナミヌマエビに専用餌を与えたいとか、成長を促進したいとか、産卵を促進したい場合は、キョーリンのザリガニの餌がおそらく全てにおいて最適な餌になるかと思われます。
その名の通りザリガニの餌ですから、エビ用に底に沈むタイプの餌ですし、エビが好む様に強烈な匂いが付いている餌ですので、ミナミヌマエビの食いつきも良く、サイズも小さいのでお手頃といったところでしょうか?
また、価格も安くて150円前後で購入できるところも大変評価できるのですが、こちらの餌は動物性の餌の為、レッドビーシュリンプには向いていない場合もありますが、ミナミヌマエビの場合はノープロブレムなのです。
ミナミヌマエビの飼育をする際に、餌に困ったらキョーリンのザリガニの餌を購入しておくと便利なのですが、こちら、致命的な欠点もある為そちらを次回でご説明する予定です。