日本国内で水槽を設置している場合、12月の寒い時期になるともはや必須のアイテムとも言える水槽用ヒーターなのですけど、環境や飼育している魚やエビによってはそれがなくても飼育に問題がないこともあります。
ただし、冷たい水温を好む魚以外にとっては、冷たい水温というのは生命活動を低下させてしまいますので、水槽の底でじっとすることが多くなり餌も食べなくなりますし、繁殖行動もしなくなることが殆どです。
観賞用として活発に行動する魚とかエビを見たいのであれば、ヒーターは必要になりますし、そのままの自然界での状態に近い姿を見たいのであれば、ヒーター無しであえて飼育するのも良いでしょう。
ヒーターを設置するかどうかに関しては、飼育者の判断になりますので、正解は必ずどちらかになる訳ではありませんから、お好きな選択肢を取るのが良いと言えます。
ただし、熱帯魚の場合はヒーターを設置しないと全滅する恐れもありますので、飼育している魚やエビに合わせた対応を取る必要があります。
60cm以下の水槽の場合はサーモスタット一体型のヒーターがお勧め。
一般的な日本の家庭で使用されている水槽といえば、その殆どが60cm以下の水槽ですから、最も普及している水槽も60cm以下の水槽であると言えます。
その為、60cm以下のサイズの水槽用のヒーターというのは最も球数が売れる商品ですから、大量生産されて価格が下がり、どこでも入手がしやすいといった特徴を持つことになるのは、マーケティングでは当然の結果になります。
現在では、かつてのようにサーモスタットだけ、ヒーターだけと言った商品は殆ど売れなくなってきているのが原因なのか、あまり見ることがなくなってしまいましたので、間違えてそちらを購入することはないとは思うのですが、サーモスタット一体型のヒーターを購入してください。
90cm水槽以上の大きさであれば、最初からサーモスタット単体、ヒーター単体で購入する必要があるのですけど、このサイズの水槽を購入する人は大抵は初心者ではありあませんから、間違えることもないでしょう。
サーモスタット内臓の一体型ヒーターの簡単な見分け方。
ここまでで、前回までの内容を含めて、水槽用ヒーターとサーモスタットの違いはご理解いただけたでしょうか?
簡単に言えば、ヒーターは水温を上げるだけしかできなくて、サーモスタットは電源のオンオフだけしかできないのですけど、この二つを組み合わせると例えば25度に設定しておけば、水槽はその温度を常に保てるということになります。
最近では、このサーモスタットとヒーターが一体型になっている商品が主流を占めていますし、60cm以下の水槽であればそれで十分問題がありませんから、一体型のヒーター購入しておけば問題ありません。
一体型ヒーターの簡単な見分け方は、ヒーターの箱や商品説明に温度26度固定とか、温度調節ダイヤル付きといった文言のどちらかが必ず記載されていますので、それを見て判断することが可能になります。
どちらもない場合は、単純にヒーター機能しか有していない商品ですから、別途でサーモスタットも必要になりますので購入しないようにしておきましょう。
ヒーターは温度固定とダイヤル付きのどちらが良いのか?
では、一体型ヒーターを購入する場合、温度調節付きの商品が良いのか、温度25度から26度固定の商品が良いのか、いったいどちらが良いのでしょうか?
こちらに関しても、絶対にこちらの方が良いと言ったことはなくて、お好きな方を購入すれば良いのですが、殆どの人が関心を持つであろう温度調節機能付きのヒーターを購入しても、殆どの人が水温25度固定で使用しているのが実態です。
ですから、価格が安い温度固定のヒーターを購入しておいたほうが、間違えて温度を高くしたり低くしたりすることもありませんし、温度固定で壊れるまで使うわけですし、価格も安いので、そちらのほうが適切であることになります。
それとは反対に、白点病になって水温を28度前後まで高くしないといけないとか、自分の好きな温度に調節して冬場の飼育をしたい方であれば、温度調節機能付きのヒーターが良いことにな入ります。
簡単に言えば、初心者の方ほど温度固定のヒーターが良くて、ある程度飼育に慣れていて若干割高になっても良い人であれば、温度調節機能付きのヒーターが良いということになります。
間違えて、温度固定付き、温度調節機能付きのヒーターを購入しても、どちらも使用には全く問題ありませんから、お好みと予算に合わせて購入されるのが良いでしょう。