11月になり12月になると、室内水槽の水温は25度を超えることは殆どなく、ヒーターがない環境に設置していると20度前後になることが普通ですし、環境やお住まいの地域によっては20度を下回ることもあります。
こうなると、メダカは産卵活動をしなくなり、ミナミヌマエビもあまり動かなくなり、ドジョウは隠れ家のような場所にこもってじっとするようになりますから、いかにも冬がやってきた際の行動を鑑賞することができます。
ただ、暖かい頃のように元気に水槽内を活発に泳いでいるような状態で鑑賞したいとか、産卵活動をして欲しい場合は、必ずヒーターが必要になってきますから、11月になった時点、遅くても12月になったらすぐにヒーターを設置すると便利です。
イワナやアンコウの飼育をしたい人は12月から3月の期間がチャンス。
日本の清流に住む淡水魚の場合は、11月から3月の水温が下がる時期こそが最も飼育がしやすくなるといった他の魚やエビとは全く反対の状態になりますし、アンコウなどの海水魚を飼育する場合も同様です。
ただ、一般的には清流に住むアマゴやイワナ、深海に住むアンコウの飼育をしている人はごく少数ですし、普段から専用の飼育部屋と巨大な水槽クーラー、巨大な水槽、巨大な濾過フィルターを設置しているでしょうから、寒くなってもあまり関係はないかもしれません。
初心者の方でしたら、水温が下がる11月から12月にかけて60m水槽でも飼育が可能な水温20度以下でないと飼育ができない、ちょっと変わったアジメドジョウの飼育にチャレンジしてみるのがお手軽で良いかもしれませんね。
60cm以下の水槽の場合はサーモスタット一体型のヒーターがお勧め。
一般的な人の場合は、殆どが60cm以下の水槽でしょうから、そのような小型の水槽に設置するヒーターをどうすれば良いのかといえば、サーモスタット一体型のヒーターを一本購入しておけば大丈夫です。
サーモスタットとヒーターが分離しているようなタイプに関しては、90cm水槽以上の巨大な水槽で使用するが最近では標準になっていますので、そうでない場合は一体型で全く問題ありません。
かつては、殆どの水槽でヒーターとサーモスタットが分離したものを使っていたのですが、昔は一体型自体があまりなかったこともあります。
サーモスタット一体型のヒーターのほうが小型で配線周りもスッキリしますから、小型水槽で配線が複雑になる分離タイプのヒーターを使う必要は全くないでしょう。
逆に、90cmとか150cmクラスの水槽になった場合は、ヒーターとサーモスタットが分離タイプのものでないと巨大な出力が絶対に出せませんから、ヒーターが2本接続できるサーモスタットを購入して、そこに300W以上のヒーターを2本接続して使用するのが普通です。
90cm水槽であれば200Wのヒーター2本をサーモスタットに接続して使用します。
では、60cm以下の水槽の場合はどれくらいの容量のサーモスタット一体型のヒーターを購入すれば良いのでしょうか?
60cm以下の水槽の場合は150Wから200Wの一体型ヒーターがお勧め。
サイズが小さい60cm以下の水槽の場合は、300Wのヒーターが南極で水槽を設置しているとかでない限りは2本必要になることはありませんから、サーモスタット一体型のヒーターで150Wから200Wのものが一本あれば全く問題ありません。
気温が低い地域にいるほどその分高出力なヒーターが必要になるのですが、60cm水槽以下のサイズでしたら200Wが1本あれば十分です。
価格が安い50Wや100Wクラスになると出力が小さいため、30cm水槽であっても常にヒーターが通電して稼働することになりますから、余計に電気代が高くなることがありますので、ヒーターの容量が小さければ良いといったものでもありません。
ヒーターの容量が大きすぎると短期間の出力でも消費電量が高くなりますので、大きすぎても小さすぎてもダメと言ったよくある話ですから、程度に余裕がある容量であり、適度に短時間で水温を高くできるヒーターが最も適切なのです。
60cm以下の水槽をご利用の場合は、150Wから200Wくらいのサーモスタット一体型のヒーターを購入すれば全く問題ありませんし、最近は価格が下がってきていて実売では1000円から2000円も出せば普通に購入することができます。
次回は、サーモスタット一体型のヒーターを購入する場合、温度を変更できるタイプが良いのか固定が良いのかについてご説明したいと思います。