ミナミヌマエビの産卵時期についてご質問を頂いたのですが、その内容とは、ミナミヌマエビが産卵をするのは5月と11月なのですか?といった内容です。
この質問に対する回答は、それが正しいとも正しくないとも言えますし、環境さえ良ければミナミヌマエビは一年中産卵をしますので環境次第です!との回答になります。
なぜなら、誰から聞いたのかわかりませんけど、ミナミヌマエビは5月と11月にしか産卵しないと言っている方がいて、その方の環境がそのようになっているのであれば、それも事実ですし、私の環境では一年中産卵をしていますからそれも事実です。
複数の異なる事実が存在することも生き物の世界では普通にある。
飼育者が用意している環境によって、繁殖や寿命と言ったミナミヌマエビの存続にかかわる重要な要素は大きく変わってきますから、必ずこうであると言った答えはありません。
ただ、一般的には環境さえ安定していれば一年中繁殖しますから、いつ産卵するのではなくて、どうしたら産卵をするのか?を考えたほうが答えがより正確にわかってくるかもしれません。
ですから、ミナミヌマエビは5月と11月にしか産卵をしない、繁殖をしないと言っている方がいるのであれば、それは嘘や間違いではなくて、その方の環境ではそうなっているだけの話になります。
そうなると、その方が飼育しているミナミヌマエビを頂いて、更には同じような環境を用意して飼育をしていくと、そのミナミヌマエビは5月と11月しか産卵をしない可能性がない訳ではないので、正しいことを言っていることになります。
生き物の世界では絶対といった話はありませんので、この辺りをどう受け止めるかは個人差があるのでしょうけど、自分の環境では年中無給で繁殖しているから、5月と11月しか産卵しないと言っている人は嘘を言っているといった対応をしてしまうのは良くありません。
自分のやっていること、見たことすべてが世界の常識であり、100%の答えではありませんからね。
ミナミヌマエビの繁殖と産卵は年中無休で行われています。
私が飼育をしている環境で言えば、ミナミヌマエビの産卵は室内水槽に関しては年中無休で行われていて、冬でもヒーター無しで産卵していますので、完全に環境依存型の話になります。
室内水槽がヒーター無しでも問題がない理由は、私が水槽を設置している建物の構造が内廊下のタイプになっているからです。
屋外水槽の場合は、さすがに寒くなる冬には産卵をせずに、水槽の底じっとしているミナミヌマエビになりますから、その状態で産卵を期待するのは愚の骨頂と言えるでしょう。
ミナミヌマエビを爆発的に増やしたければ、春から秋にかけては屋外水槽での飼育が最適であり、コンスタンスにミナミヌマエビを増やしたければ室内水槽での飼育がベストです。
ただし、メダカを同居させていると、生まれてくる稚エビをかたっぱしから食べてしまいますので、室内水槽の場合は観賞用であることが多いですから、ミナミヌマエビだけでは水槽が寂しいひとは注意が必要になります。
夏場に爆発的に増えたミナミヌマエビを室内水槽に移動させる。
ご存知の方も多い通り、室内水槽で飼育をしているミナミヌマエビの寿命はそれほど長くはありませんから、屋外水槽の方が圧倒的に個体数が多い状態になります。
その為、定期的に屋外水槽のミナミヌマエビを室内水槽に補充していく事になるのですが、同じ水道水を使った環境でも、屋外水槽から室内水槽に移動させる際には、かなりの注意点が必要になります。
次回はその移動方法について書いていく予定です。