ミナミヌマエビの飼育を始めた方で、これまでにメダカの飼育をしてきていて、水も安定していて濾過フィルターもしっかりしている環境の水槽だからと安心していたら、投入したミナミヌマエビがすぐに死んでしまったといった状況になる事があります。
飼育水が完成していないくて、バクテリアも濾過フィルターのろ材に吸着していない状態でしたら、ミナミヌマエビが死んでしまうのも当然なのですけど、水も安定して水合わせも適切に行っているのに何故死んでしまうのか?
そもそも、他の魚たちは安定して飼育できている訳ですから、ミナミヌマエビだけが全滅まではしないけど、次から次から死んでしまうのはよく分からないといった話です。
こういった状態になって困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ミナミヌマエビも人間と同じで環境の変化には馴染まない
メダカは水槽内で元気に泳いでいて、水合わせも問題なくミナミヌマエビを新しい水槽に導入している場合で、やたらミナミヌマエビの個体だけが落ちてしまう状態というのは、単純に水が合っていない状態です。
ミナミヌマエビ自体が安定した環境であれば、他の魚が生きられないようなドブ水でも飼育する事ができるくらい強いエビですから、そのミナミヌマエビが短期間で死んでしまう場合は、水質そのものがこれまでの環境と大きく異なっているからです。
単純に水が綺麗とか安定しているとかではなくて、合う合わないの問題ですから、メダカは元気で飼育できているから安心という訳ではなくて、その環境に馴染んでいるかどうかも結構重要になってきます。
暖かいアフリカで長年生活をしてきた人を、いきなり極冠のシベリアなどに連れて行ったら、その人は元気なはずでも体調を壊すのは当たり前の話ですから、ミナミヌマエビであってもそれは同じです。
ミナミヌマエビだけが死んでしまう場合はソイルに交換してみる
この場合に、試薬を使って飼育水の状態を調べてもよいのですが、そのような事をしても根本的な解決にはなりませんので、思い切って底面に敷いている大磯や砂をソイルに変更してみるといった方法が一番手っ取り早いと言えます。
試薬自体がそれほど安いものでもありませんし、試薬で結果を見ても、水槽内の環境が変化する訳ではありませんか、どうせなら最初からセオリー通りにエビ系に適した環境にすれば良いだけの話ですね。
ミナミヌマエビだけが死んでしまう環境というのは、ソイルが底面に敷かれていない環境である事が殆どであり、ソイルを敷いている場合にミナミヌマエビだけが死んでしまうような状態は殆どありません。
もし、ソイルを敷き詰めている環境でミナミヌマエビだけが死んでしまうような場合は、他のメーカーの新品のソイルに変更するようにしておけば問題ありません。
別に高額なレッドビーシュリンプ専用のソイルではなくて、普通の8リットルで1500円くらいのプラチナソイルでも全く問題ありません。
エビ系の安定飼育は大磯や川砂よりもソイルがお勧めです。
大磯でミナミヌマエビの飼育は出来ないのか?と言えば、決してそうではなくて大磯でもミナミヌマエビの飼育は出来ますし、レッドビーシュリンプの飼育も問題なくできて、繁殖もすることが可能です。
ただし、それは安定している水槽環境の話であり、大磯や川砂をしいている水槽にミナミヌマエビを投入して、それらだけが死んでしまう場合は、単純に最も簡単に変更できる水槽環境を変更するだけの話です。
それが、ソイルに交換してみるといった作業ですね。
ですから、大磯や川砂をしいている環境に、新しくミナミヌマエビを投入しても、全く落ちることなく繁殖する場合は、ソイルに変更する必要はありませんから、何が何でもソイルといった話でもありません。
単なる解決手段の一つで、最も簡単に行えるのが大磯をソイルに交換するという作業であるだけの話ですね。
アルカリ性とか酸性といった試薬で得られる飼育水の結果をみて、判断する方法もあるのですけど、理論武装しても大して意味はないですし、そのような工程を踏むのは効率が悪すぎますから、手順としてはソイルに交換してみると手っ取り早いと言えます。
ミナミヌマエビやレッドビーシュリンプなどのエビは、大磯などよりも荒木田土とかソイルの方が安定して飼育できますから、エビ系の飼育は土をベースにしたソイルが安心できると覚えておくと便利です。