ネットのニュースを見ていたら、なんでも、マダガスカル島付近で、シーラカンスが生きたまま捕獲されたとか、結構大々的に報道されていました。しかしながら、これでも遂にシーラカンスを飼育できる時代になったのか?といった話にはなりません。
シーラカンスは最大で水深1000メートル位に生息をしている生きた化石なので、未だに分かっていない事が多く、以前、海外の科学者が潜水艇で撮影したシーラカンスの映像を何度も見ていましたが、アレを生きたまま捕獲するのは、簡単ではありません。
ニュースの内容では、シーラカンスは底引きの刺し網で偶然捕獲されたもので、近年、フカヒレの素材として価格が高騰しているサメを捕獲する為に、網で現地の漁師が漁をしていたところ、サメではなくて、偶然シーラカンスが捕獲されたと行った内容です。
遂にシーラカンスが生け捕りに?飼育可能になる?
深海魚なので刺し網で捕獲して引き上げた場合、かなりのダメージがあると思いますし、生きたままシーラカンスを捕獲したらしいのですが、その写真や映像等もなく、その後にどうなったかも情報がまったくなかったので、多分、死んだ可能性があります。
深海魚の扱いはタダでさえ難しいですし、シーラカンスは体長が2メートルクラスの大きな魚ですから、サメを捕獲する方法で乱暴に刺し網で引き上げた場合、引き上げる最中に相当なダメージを与えてしまい、生きてはいるけど、危篤状態な感じですね。
今回、生きたままシーラカンスが引き上げられたようですけど、だからといって、今すぐに水族館や個人の水槽で飼育が可能になる訳ではなく、将来的に100年後、1000年後等にシーラカンスが生き残っていたら、水族館で見れる日が来るのかもしれません。
海外の科学者などが刺し網漁を止めるように警告?
フカヒレの原料になるサメは捕獲されたと、大抵はフカヒレの部分のみを切り取られて、後は廃棄される事もあると聞いていますし、サメは繁殖能力が低いので、乱獲をしまくっていると、そのうち個体数が激減してしまう恐れもあるのでこれも問題です。
しかし、フカヒレ目当てでサメを乱獲した結果、最終的にはさらなる乱獲を現地の海域で行う漁師等が激減してくると、それに巻き込まれてシーラカンスも大量に引き上げられてしまい、絶滅してしまう恐れもあるので、科学者等は当然ですが反対する訳です。
これと似たような状況になったのが、インペリアルゼブラプレコで、シングー川では大変な状態になりました。シーラカンスについては、マグロみたいに水族館とか水産試験場で保護をして繁殖をさせることは現状で不可能なので、今後どうなるかですね。
ロマンがあるシーラカンスを現地で見たみたいですね。
シーラカンスを専門に研究している科学者等のチームが、潜水艇で撮影したシーラカンスの映像を公開してくれているので、それを何度も見ていましたが、相当なお金があればチームを組んで、潜水艇を船で現地に運び、シーラカンスを見ることが出来ます。
ただし、いくらお金があって、専門の科学者が居ても、潜水艇でシーラカンスを撮影するのは大変難しいようで、何回も何回も潜水艇で深海に潜って、シーラカンスを探してやっと撮影して研究ができるんですよね。それを刺し網で根こそぎ取られたら?
シーラカンスは仮にけ生け捕る事ができても、個人では絶対に扱えず飼育できる魚では有りませんが、巨大な水族館であれば、将来的に飼育が可能になる時代がやってくるかもしれません。シーラカンスの飼育や繁殖ができる時代になったら楽しそうですね。
将来、例えば今から100年後に、シーラカンスを健康な状態で捕獲することが出来る時代が来て、更に繁殖に成功し、個人の水槽で飼育できる時代がやってきたら、一体一匹、いくら位の金額になるのか検討も付きませんが楽しそうです。ロマンがあります。