本日、青森の水族館に大分県の水産試験場OR研究所から、3000匹のクロマグロの貴重な稚魚が30時間ほどの時間を掛けて輸送したものの、直ぐに2800匹の稚魚が死んでしまい更には出発前には100匹の稚魚が死んでしまったとのニュースが報道されました。
このニュースを見て思ったのは、無謀すぎるというか、この青森の水族館は民間経営なのか、税金で運営されているのか分かりませんが、クロマグロというのは、メダカやミナミヌマエビとは異なり、稚魚でも大変貴重で孵化させて育てるのは大変な魚です。
それを、テストもしていないのか、今回の輸送がテストケースだったのか知りませんけど、3000匹中、2900匹を殺してしまい、残り100匹しかいないって・・・、クロマグロのような貴重な魚の稚魚を扱う際に、綿密な計画をたてていたのか?疑問ですね。
クロマグロの稚魚が大量死・3000匹中生き残りは100匹。
日本人の場合、何処かの民族とは異なり、失敗したことは次に生かして更に良い結果を作り出すって伝統的な対応をしてきている人が多いので今回の致命的な失敗も後世に活かせるような話になっているのか分かりませんけど、やはりこれは無謀だと思います。
せめてテストケースとしてもっと少ない個体数で試しながら、データを取りどれくらいの環境なら生存率を高めることが出来るのか、数年くらい掛けてデータを集めていけば生存率を高めることが出来たかもしれませんが、これはかなりのコストが必要です。
クロマグロって水中を高速で移動して、エラ呼吸をしないと死んでしまう魚ですし、移動速度も速く、稚魚もすごい速度で移動をしますし、稚魚同士で平気で共食いをしますし、かすかな光でも驚いて水槽の壁にぶつかると、即死してしまう難しい魚です。
クロマグロの飼育も将来個人で水槽で可能になるのか?
クロマグロについては、現時点では個人で飼育しているって人は見たことがないので、海水魚のプロの人でもクロマグロになると、水槽で飼育って分けにはいかず、巨大なクエを飼育しているお世話になっている人に聞いても、クロマグロは無理って話です。
なにしろ、高速で移動をする魚で、大きく成長をすること、エサの管理が難しい、夜間に光を見ただけでパニックになり壁に激突するこれは水族館クラスの水槽がないと飼育そのものが出来ませんし、現在は水族館でも扱いが難しいとされている魚の一つです。
個人でサメの飼育をしている人もいますが、300cm水槽があれば小型の回遊系のサメの飼育は可能ですが、壁に顔がぶつかるのかサメの鼻が擦れているというか、サメの水槽をおいている部屋は、夜間でも脅かさないように電気はつけれない仕様とかでした。
クロマグロが日本中の水族館で見れる時代が来ると嬉い。
今回のクロマグロの稚魚を3000匹中、2900匹も殺してしまったニュースだけを見ると青森の水族館は頭おかしいのでは?、とかふざけるなって思う人もいるかも知れませんし、システムに詳しい人ならもっとテストケース出してからやれよと思うでしょう。
ただ、これは報道されている内容で、すべての事実ではありませんから、こうするしかなかったとか、出来る限りの事をやって3000匹中、2900匹を殺してしまったのかもしれませんから、正直、真実は記者の偏向が入るニュースだけでは分からないのです。
ですから、青森の水族館ふざけるなって思った人、頑張れーって思った人、色々と感じる内容は人によって違ってくるかもしれませんが、結論としては、日本中の水族館で絶滅すら危惧されるクロマグロが見れるように、水産関係の人には頑張って欲しいです。
個人では将来的に技術が革新的な進化をしても、水族館クラスの水槽を購入できる相当な富裕層にでもならない限り、クロマグロの飼育は無理ですし、自然界ではクロマグロが絶滅寸前って言われていますが、水族館で家族でクロマグロが見れると嬉しいです。