生まれたばかりの稚魚というのは、例外なく親個体よりも飼育難易度が高いことが多くて、飼育に慣れていない人の場合、その殆どの稚魚を短期間で死なせてしまうことが多いのですが、その理由は稚魚が餌を食べていない餓死であることが多いのです。
稚魚の場合、親個体と異なる餌を食べていることも多くて、事前にどの様な餌を食べるのかを把握していないと、大抵の場合、遅くても1週間前後で水槽からその姿を消すことになります。
こちらに関してはトライアンドエラーで学んでいくことになります。
トライアンドエラーを重ねたくない人の場合は、事前にネットで調べるとか書籍などで調べるとか、専門機関でないと扱えない特殊な魚以外の場合は簡単に調べる方法はいくらでもありますので、あとは飼育者のやる気の問題になる訳ですね。
どの様な魚の稚魚であってもブラインシュリンプなら大丈夫。
しかし、例外的にブラインシュリンプだけは、どの様な稚魚であっても積極的に食べる為、育てたい稚魚が何を食べているのかさっぱりわからない場合はひとまずブラインシュリンプを用意しておけば、それだけで稚魚の飼育がうまくいくことになります。
基本的に飼育難易度が高いとされる稚魚の場合でも、餌さえ正しいものを用意しておけば、濾過環境が安定している本水槽に引っ掛けているサテライトで育てているのでしたらまず無事に育てることができます。
稚魚にとっては餌というのは大変重要なものである訳ですから、その餌を食べているのかどうかを簡単に見極める方法があるのであれば、是非とも活用したいところなのですが、その点もブラインシュリンプを使えばとても簡単です。
稚魚の健康状態が一目でわかる餌はブラインシュリンプだけです。
魚の稚魚が健康であるかどうか、無事に育っているかどうかを見分ける方法は難しいのでは?と考える人がいるかもしれませんが、実はとても簡単にそれを判断することができるのです。
その方法とは、稚魚が健康であるかどうかは餌を食べているかどうかに比例しますので、餌を食べていない稚魚の場合はフラついていたり、水槽の底でじっとしていたりして数日後にはひっくり返っていることが多いのです。
餌を食べているかどうかについては、見ただけでは普通はわかりにくいことが多いのですが、ブラインシュリンプを餌として与えている場合は、一目でそれが判別できますから、この点を見てもブラインシュリンプは優秀な餌であると言えます。
栄養価も高くて、あらゆる魚の稚魚の餌として最適であり、稚魚の健康状態も一目で判断きできるとなれば、ブラインシュリンプはやはり稚魚用の餌としては最も優秀な餌になりますが、いかんせん、毎日孵化させるのが面倒すぎて中々一般には浸透していません。
多分、初心者の方にブラインシュリンプが餌としていいと説明しても、それを自分で毎日孵化させようと行動する人はあまりないのではないでしょうか?
ブラインシュリンプでどうやって稚魚の健康状態を判断するの?
一目で稚魚の健康状態を判断できるブラインシュリンプになるのですが、その判断する方法とはいったいどの様な方法なのでしょうか?
単純に、ブラインシュリンプを沢山食べているのを確認すれば良いのであれば、他の粉末状の餌でも同じ様なことができる訳ですから、あまり意味がなくなってしまうのですけど、その点は全く問題ありません。
その方法とは、目視で稚魚を見れば良いだけであり、ブラインシュリンプを食べている魚の稚魚というのは例外なくオレンジ色にお腹の部分が光っていますので、蛍光色のようなオレンジが光っていれば一目で判断がつく訳です。
これは、ブラインシュリンプ自体が生まれたばかりの時にはオレンジ色の体色の為、それを沢山食べた魚の稚魚のお腹というのは蛍光色系のオレンジ色にひかり輝きはち切れんばかりの状態になっています。
他の粉末状の餌ではこのように蛍光色の色を見てお腹を確認すること自体ができませんから、やはりブラインシュリンプは他の餌よりも稚魚の飼育に関して言えば、大変優位性が高いと言える訳なのです。
どの様な魚であっても、稚魚の状態に時には体色が透明系の色をしていることが殆どですから、その様な稚魚が蛍光色の様なオレンジ色のブラインシュリンプを沢山食べていれば容易にお腹を見て餌をどれくらい食べているかを判断できます。
餌を食べている個体ほど健康状態が良くて、成長速度も早い稚魚の健康状態を判別するにはこれほど便利で簡単な判別方法も中々ないといった感じになります。