日本でリュウグウノツカイの人工孵化に成功したらしい

つい最近、日本の研究機関かなにかで、現在でも殆ど生態等が分かっておらず、謎が多い深海魚であるリュウグウノツカイの人工孵化に成功したってニュースが報道されていたので驚いたのですが、水槽の中でリュウグウノツカイを孵化させたってことは凄い。

それで、リュウグウノツカイを生きたまま水族館で展示するのも殆ど不可能なくらい扱いが難しい深海魚になりますので、一体どうやって卵を孵化さたのか?というと、なんでも刺し網で捕まえたリュウグウノツカイのオスとメスの卵と精子を使ったらしい。

リュウグウノツカイって以前、刺し網に捕まっている個体が生きたまま水族館に持ち込まれて展示されたことがあったんですけど、確か数時間で死んでしまって、水槽で泳いでいるリュウグウノツカイを見れた人は、ものすごく貴重な体験をしている訳ですね。

 

 

日本でリュウグウノツカイの人工孵化に成功したらしい。

 

その刺し網で捕獲したリュウグウノツカイがオスとメスだったらしく、その個体から卵と精子を取り出して人工孵化させることに成功をして、水槽内で泳いでいる不思議な形状をしたリュウグウノツカイの稚魚が泳いでいる姿がネットで公開されています。

リュウグウノツカイの稚魚ですが、これまで見たことがない不思議な形状をしたデザインをしていて、メダカとかネオンテトラの稚魚とは次元が違う謎が多い深海魚の稚魚らしい風格を漂わせているんですけど、独特の角のようなものが稚魚の頃からあります。

興味がある人は「リュウグウノツカイ 人工孵化」等で該当の映像が出てきますので、グーグルなどで調べていただきたいのですが、リュウグウノツカイを水槽で飼育するって環境に僅かながら近づいている予感がする、結構歴史的なニュースだと思います。

 

 

 

遠い将来にはリュウグウノツカイを水槽で飼育できる時代が来る?

 

現時点では日本が世界に誇る海底探査機「しんかい6500」が海底深く探査できる程の科学技術の進歩がなされているとは言え、深海は殆ど解明されていない位謎が多い領域になっており、宇宙探査よりも情報が少ない状態であり、分からない事が多いです。

しかし、今回のリュウグウノツカイを人工孵化させて、稚魚が水槽内で泳いでいる映像を見ていると、その後に謎が多すぎて管理方法が分からず、全ての稚魚死んでしまったとは言え、遠い将来にはリュウグウノツカイが水槽で飼育できる時代が来るかもです。

50年後、100年後、もしくはそれ以上の月日が係るかもしれませんが、今では平安時代とか江戸時代では飼育が不可能だった魚の飼育を一般家庭でも飼育できる時代になっており、ヒーターや水槽クーラー等を使えば、多くの種類の魚の飼育が可能な時代。

江戸時代には徳川将軍家ですら、ヒーターも水槽クーラーもなく、電気すらない時代ですから、今では普通に誰でも可能な熱帯魚の飼育はできなかった訳で、100年後、200年後は画期的な技術革新で深海魚が自宅で飼育できる時代になる可能性もあります。

 

 

リュウグウノツカイは巨大すぎて水族館での展示限定になりそう?

 

現在でもアマゾンに生息をしているピラルクーって世界最大級の淡水魚がいて、それの飼育も稚魚の頃なら誰でも簡単に行えるため、結構な話題性がありますが、成長速度が異常に速く最大で3メートルクラスに成長する魚なので、殆どが管理不能になります。

その後、水族館クラスの水槽を保有している企業や個人などに管理できなくなったピラルクーを引き取っていただくって流れになる人が大半なのですけど、リュウグウノツカイの場合は更に巨大で10メートル以上の大きさに成長をする深海魚になっています。

ですから、今から100年後にリュウグウノツカイを水槽で誰でも飼育できる時代がやってきたとしても個人で飼育できるのは稚魚から幼魚の間くらいで、それ以降は管理不能になって社会問題になるって構図しか浮かんでこないんですけど、どうなんでしょう?

現時点では、その実態すら殆ど解明されていない、謎の深海魚ですけど、今回の水槽内で孵化をさせて稚魚の実態が分かっていき、それから時間をかけて育てれるようになってくれば、100年後以降になるかもしれませんが、個人飼育できる魚になるかもです。

Updated: 2019年2月27日 — 5:15 PM