東京では、月島とか勝どき、お台場等の特定の東京湾に面した場所でマハゼがたくさん釣れるポイントがあります。江戸川の放水路も有名で、一日で1000匹くらい釣れることもあるので、釣りが好きな人はハゼ釣りにハマっている人も結構沢山います。
このハゼというのはマハゼのことで、天ぷらとかお雑煮等、色々な調理法があるんですけど、マハゼは味が大変良いため人気があります。また、一般的にスーパーとか鮮魚店では扱われない魚なので、自分で釣って食べるというのがハゼの基本になっています。
マハゼを釣っていると、よく釣れる外道(目的でない魚が釣れること)として、ダボハゼという黒い魚が有名です。正式にはヌマチチブという魚なんですが、ハゼが太って黒くなった様な魚で、何でも食いつく馬鹿な魚という意味でダボハゼと言われています。
海で釣ったダボハゼを60cm水槽で飼育をした結果。
東京湾で釣りをしていたら、マハゼ以外にもこのダボハゼが沢山釣れたのですが、周囲の釣り人を見渡すと、釣ってその場でダボハゼを踏みつけて潰している人も結構いました。ダボハゼに餌のゴカイを食べられてしまって、相当イライラしていましたね。
ダボハゼが何故?ここまで釣り人に嫌われているか?といえば、とても簡単な話で、食べれないからです。無理をしたら食べれないことは無いのでしょうけど、味が大変不味いので、こんな魚を食べるくらいなら、コンビニでおにぎりでも買ったほうが良い位?
周囲の釣り人たちがダボハゼを踏み潰している中、釣ったタボハゼを30匹くらい行きたまま持ち帰って飼育してみることにしました。マハゼは食用なのでクーラーで活け締めして持って帰りますが、ダボハゼは飼育ようなので生かしたまま持って帰ります。
ダボハゼは飼育すると意外に可愛い海水魚?
ダボハゼは釣り人から大変嫌われている魚ですが、自宅に持ち帰って水槽で飼育すると意外に可愛い?。60cm水槽を用意して、人工海水を作り、適当に水槽を立ち上げます。通常でしたら海水水槽の場合、立ち上げにかなり慎重に対応するのですが・・・。
タボハゼの場合、環境の変化に相当強い魚なので人工海水とかも適当でよいですし、水合わせも適当で良いので、飼育自体はかなり楽な魚です。海水水槽なので、ソイルではなくて、適当にサンゴを敷き詰めて、後はエーハイム2213をセットしておきました。
ダボハゼは意外に可愛い魚というか・・・、飼育する分にはいい感じかな?、と思っていたら、速攻で共食いが始まったのには笑ってしまいました。60cm水槽でも海水魚で広い縄張りを持っているダボハゼからすれば、水槽内の他の魚はすべて餌のようです。
自分よりも大きなダボハゼにすら食いつく魚?
大きめのサンゴをたくさん入れていて、ドカン代わりに塩ビパイプも適当に入れていたんですが、やはり、ダボハゼからすれば、60cm水槽程度の広さであれば、外のダボハゼはすべて縄張りに入ってきた餌としてしか認識していないようで、共食いだらけ。
驚くべきは、自分よりも大きな体のダボハゼに食らいついて飲み込んでいて、口から飲み込んでいるダボハゼの体が半分以上出ている状態で、これ?どうやって食べる?って感じです。少しずつ消化して頭から飲み込んでいくんでしょうかね?、これは酷い。
結局、ダボハゼを飼育しても単独飼育で飼育しないと、隠れ家を用意していたとしても、ほぼ確実に外のダボハゼは餌として共食いの対象になってしまうのと、共食いばかりしている現場を見ているとダボハゼって名称がついても仕方ないって思いましたね。
結局、何度やっても最後の1匹になってしまうのと、ダボハゼが水槽の環境に慣れてきて、餌をよこせって水槽のガラス面に突進してくるのをみると、イライラするので、最後の1匹は釣った場所に海に戻しておきました。誰も飼育しない理由はこれでしょう。