アクアリウムの世界で、最も育成が容易で汎用性が高い水草と言えば、ご存知ウィローモス、南米ウィローモス等の水草になるんですけど、正確には水草と言うよりも苔の仲間になるので水槽から取り出しても、普通に育成できますし、本当に容易に増えます。
このウィローモスなんですけど、水槽内で育成をしていると、照明や水温、ろ過フィルターの性能に問題がなければ、いつの間にやら、一握りだったウィローモスは、水槽のほぼ全てを覆うくらいに成長をしていき、水槽の中がウィローモスだらけになります。
そうなると、メダカやネオンテトラ等はまだ良くても、エンゼルフィッシュやグラミー等の中型の10cmクラスの魚たちは泳ぐスペースが無くなり、ストレスが溜まって病気になったり、死んでしまいますので、早急にウィローモスのメンテナンスが必要です。
水槽全体に育成したウィローモスはどう管理する?
メダカやミナミヌマエビ、レッドビーシュリンプ等の小型の魚、エビを飼育しているのでしたらよほどの過密飼育でない限り、水槽全体の80%位まで成長したウィローモスに関して、別に放置しておいても構いませんし、それ以上ウィローモスは増えません。
ウィローモスに限らず、水草は何かしらのセンサーのようなものを持っているらしく、水槽内である程度成長をすると、それ以上は成長をしなくなり、水槽全体を全て埋め尽くして、隙間がなくなる状態にはならないのでよく出来ている仕組みだと思います。
万が一水槽全体全てを隙間なく、ウィローモスが埋め尽くしてしまうと、照明の光が届かない場所ができてしまい、結果的に殆どのウィローモスが枯れてしまいかねませんので、最大でも水槽の80%を埋め尽くす位迄、成長してその後は成長がピタリと停止。
ウィローモスは意外に高価なので捨てるのが勿体ない?
ウィローモスに関しては、水槽内の80%を覆い尽くす位までガンガン増えていきますが、それ以上は成長をしなくなり、だんだん苔などが付着して、ウィローモスそのものが弱っていきますし、成長をしたほうが水槽内の汚れを吸着するので、カットします。
一般的に水草のカットはADAアマノで売られている高額な特殊な水草用ハサミを使って丁寧にカットするッテイメージがありますし、ADAのハサミが異常に高額なので、水草のトリミングを躊躇している人も居ますが、ウィローモスの場合は、手でちぎります。
もちろん、ハサミでウィローモスを植木みたいにトリミングしながらカットしても良いのですが、よほど水草水槽としてレイアウトにこだわっているのでもない限り、手づかみで苔が付着している付近をバキバキとちぎって、半分くらいを取り出せばOKです。
ウィローモスが増えすぎると水槽のバランスが変わる?
ウィローモスをガンガンと育成している人ならご存知でしょうけど、ウィローモスが水槽内で爆発的に増えてきて、水槽内の80%のスペースを専有する状況になると、他の水草が弱っていき、最後には枯れてしまいますので、なるべく早めに除去を行います。
ウィローモスは水槽内で本当に、ソイルが敷いてある底の部分から、水面部分まで殆どのスペースを立体的に専有して成長していきますから、そうなると他の水草がウィローモスに囲まれてしまい照明の光で光合成ができなくなり、最後には枯れてしまいます。
水槽内では、水草にしても限られたスペースで、他の水草よりも成長をするため、常に競合による生存競争が見えない間に行われて、その中でも特に生命力が桁違いに強い、ウィローモスがあれば、他の水草を枯らすほどの、凄まじい成長をするわけなのです。
ジェラシックパークみたいなイメージで、南米ウィローモスを使って、流木などでトリミングをする場合、普通のウィローモスではあの独特なトリミングをするのは難しいですから、最初から、南米ウィローモスを購入して、水槽内でガンガン増やしましょう。