先日、どうしてもカダヤシの飼育をしたいので、購入方法と飼育方法を教えて欲しいと相談を受けたんですが、どこでカダヤシのことを知ったのか?、そちらのほうが気になりますが、基本的に日本国内ではカダヤシの購入及び飼育をすることはできません。
その理由は、カダヤシは特定外来生物に指定されているので、カダヤシの譲渡、販売は法律で厳密に禁止されており、万が一カダヤシの販売、営利目的の展示、譲渡などがされた場合、警察に逮捕されてしまいますし、ネット上で犯罪者として公開されます。
そこまでの危険をおかして、カダヤシの飼育をするメリットはありませんから、カダヤシの飼育をしたい場合、見た目がよく似ている灰色のグッピーを購入して飼育すれば、ほぼカダヤシと同じような魚の飼育をしている状態になりますので、そちらがお勧め。
カダヤシを飼育したい?グッピーを購入しましょう!
グッピーであれば、飼育も繁殖も違法ではありませんし、灰色のカダヤシみたいな見た目のグッピーは価格も安く、入手難易度も低いですから、どうしてもカダヤシの飼育をしたいのであれば、近くのホームセンターに行って、グッピーをペアで購入します。
グッピーは卵胎生で、そのまま稚魚が親のお腹から出てくるタイプの魚であり、その点がカダヤシとよく似ていて、メダカのように水草に卵を産み付けて繁殖をするタイプの魚ではありませんから、どうしてもこのタイプの魚が良ければ、グッピーですね。
最近では、多摩川でグッピーが繁殖をしていると言われていて、エンゼルフィッシュまで繁殖をしている状態になっているので、グッピーがほしければ、多摩川に行けば捕獲できるかもしれまんので、温水が排水されて流れている場所に行くのもありかもです。
カダヤシは行政の許可を取れば飼育は可能ですが・・・。
グッピーは尾ひれがカラフルで大きいから嫌だ!、なんとしてもカダヤシを飼育したいって人は、行政の許可があれば、カダヤシの購入、飼育もできますので、お住いの住所を管理している都道府県の役所に書類を出せば、膨大な書類の申請の説明があります。
ただ、カダヤシに関しては同じく特定外来生物に指定されているプラチナアリゲーターガー等のように商業的な価値が全くありませんので、現在、日本国内で行政の許可を取得した状態でカダヤシを飼育、繁殖している人がいるのか?、その方が難しそうです。
商業的な価値があれば、こっそりと違法な飼育、繁殖をしている人も居るかも知れませんが、カダヤシにはそのような価値もなく、商業目的でカダヤシを違法に飼育するくらいなら、最近流行りのメラ入りメダカを強盗した方が良いって感じだと思います。
珍しいものと聞くと欲しくなる人がいるのが問題?
今回の、カダヤシの購入と飼育の相談をしてきた人なんですけど、どうやらカダヤシが相当珍しく、購入ができない魚であるって部分だけをどこかで聞き、それで、そんなに珍しい魚だったら自分でも飼育してみたいって思ったらしいのですが、やれやれです。
そもそもですが、カダヤシ自体が地味な形状をしていて、知らない人が見ればメダカと区別ができないことが殆どですから、それだったら普通に黒メダカの飼育をすればよいだけで、卵胎生の魚の飼育をしたいなら、グッピーの飼育をすればよいだけなんです。
グッピーとかメダカに関しては、最近では割高な個体も出てきているようですが、入手が容易で価格もそれほど高くないので、その理由だけで興味がないって人も居るんですけど、相当な労力とお金を使ってカダヤシを入手しても、多分、直ぐに飽きるはず。