初心者の人が安易に飼育していけない熱帯魚の代表的なものとして、セルフィンプレコ、レッドテールキャット、ピラルク、デンキナマズ等がありますが、流石にデンキウナギは価格も高くどこでも売っている訳ではないので、デンキウナギは除外します。
その中でも、特に価格が安く、安易にペットショップ等ではお掃除さかなとして売られていることも多い、セルフィンプレコについては、小さなオトシンネグロみたいな大きさの稚魚が1匹300円の格安で売られていることもあり、古典的に人気がある魚です。
しかし、セルフィンプレコはアクアリウムの初心者が購入してはいけない筆頭にあげられる有名な魚であり、成長すると60cm以下の水槽で飼育するべき魚ではありませんので、将来的には最低でも90cm以上で上部式濾過フィルターが最低環境になります。
セルフィンプレコの成長を止める方法はあるの?
セルフィンプレコも無理をすれば単独飼育で60cm水槽で飼育することも可能ですし、60cm水槽の場合セルフィンプレコの大きさも、個体差はありますが40cmくらいで一旦止まる状態ですから、その覚悟ができるのであれば、セルフィンプレコの飼育も可能。
ただし、水草を植えたり、ソイルを敷いたり、流木やオブジェを設置したり等はできませんので、ベアタンクで上部式濾過フィルター、掃除は毎週必ず1回は行うこと、それらをクリアできるのであれば、セルフィンプレコを購入して単独飼育で育てます。
それ以外に60cm水槽でセルフィンプレコをメダカや他の熱帯魚、エビ等と飼育する場合、セルフィンプレコの成長を止めればいいのでは?と思うかもしれませんが、成長を止めるというか、遅くする方法は餌を与えない、水槽の大きさを小さくすればOK。
プレコで餌の制限をすると簡単に死んでしまう?
ピラルクーとかアロワナ等の巨大な古代魚では、大きさを制限するために、与える餌を制限して飼育しているようなケースも有り、その場合は、目が異常に大きいとか、背骨が曲がっているなど、明らかに一般的な個体とは異なる姿をしていることが多いです。
古典的に熱帯魚の成長速度を抑える方法としては、餌の量を制限する、水槽を大きくしないの2種類しかなく、このどちらかを選択するか、同時に行うかで成長速度を抑えるのですけど栄養失調やストレスで死んでしまうことも多く、あまりお勧め出来ません。
特にセルフィンプレコの場合、大食感で、凄まじい餌を食べる魚ですので、実は水槽内に発生する苔だけを食べて生きていけるはなく、プレコ用の餌を与えないと、簡単に餓死してしまいますので、餌で成長速度を抑える方法はかなり難しい魚になります。
60cm水槽でも最低限度の餌を与えていれば大丈夫?
60cm水槽しか持っていないのに、何も知らずにセルフィンプレコを購入してしまった場合、最初は5cm前後の小さな稚魚なので問題はありませんが、餌を与えいれば直ぐに30cmを超える大きさまで成長するので、もう、60cm水槽では手に負えなくなります。
しかし、メダカやエビには餌を与えていても、セルフィンプレコにはプレコタブレットを1日1回のみ与えるなど、餌の制限をしていれば、成長速度が抑えられますので、60cm水槽で管理不能になるまでの時間を伸ばすことは可能ですが、結構難しいです。
結局、プレコは大食感で凄まじい量のフンをするので水を汚しやすく、成長速度を餌で抑えようとすると簡単に餓死してしまいますから、成長を止める方法を考えるのではなく、手に負えなくなった際の引き取り手を探していく解決方法のほうが現実的です。
引き取り手に困らない成長したセルフィンプレコ。
以前、レッドテールキャットやセルフィンプレコを飼育していて、引っ越しの際に大型水槽をもっていけなくなったので、引き取り手を探すことになったんですけど、行きつけのペットショップに行けば、セルフィンプレコはすぐに引き取っていただけました。
実はセルフィンプレコは大型魚の展示水槽で苔を掃除する魚としての需要はかなり高く、40cmクラスで状態が良いセルフィンプレコなら、プロの大型魚を展示しているペットショップではぜひとも欲しいって人気の魚なので、引き取り手には困りません。