日本では小学校の時に音楽の授業があるのですが、その中でも、日本人なら知らない人はいないし、小学校の時に強制的に歌わされますので、誰でも知っているめだかの学校という歌があり、この歌は日本固有種であるメダカを見て歌を作ったとかなんとか?
ただですね、子供の時このめだかの歌を歌っている際には全く気が付かなかったのですが、成長するにつれて、めだかの歌の内容がでたらめというか、実態とはかけ離れた内容になっているので、この歌を作った人は、想像か妄想で歌を作ったのでは?ですね。
メダカの学校について、多分、自然界ではメダカは集団で集まって泳いでいる事が多く、それを見て、仲良く学校で授業を受けているようなイメージを持って、この歌を作ったのかもしれませんが、メダカのような小魚が集団になるのには理由があります。
メダカの歌の内容は本当なの?普通に嘘ぴょん!
まあ、童謡の歌詞について、メダカの実態とかけ離れているって話してもあまり意味は無いのですが、問題なのはメダカに興味がない子供さんに聞くと、めだかの学校の歌詞のイメージのまま、メダカは生息しているって思い込んでいる人もいて、これが問題。
特に、水槽の中でもメダカは仲良く学校で勉強をしている状態になり、いつでもどこでも仲良しってイメージを持っている子供さんが一番驚くのが、水槽内でメダカが激しく喧嘩をしているシーンを目撃した瞬間であり、お母さんメダカが・・・ってなります。
その際に、お母さんがメダカが喧嘩をしている状況について説明ができなくなることも多く、実はメダカは仲良しでもなんでもなく、命を守るために集団で泳いでいるだけであり、その中でも縄張りが発生した場合、激しく喧嘩をして他のメダカを撃退します。
自然界ではメダカは命がけで生存している訳です。
現在では、自然界でのメダカを見ることが急激に少なくなっていますが、これはメダカには商業的な価値がまったくないので、それだったら田んぼや小川を潰して住宅地にしたほうが儲かるといった感じで、完全に人間のエゴと利権でメダカが激減しています。
運良く、田んぼや小川などでメダカを見ることが出来た場合、よく見てみるとわかりますが、メダカが集団で集まっているのは、みんなでお遊戯をしているとか、元気に遊んでいるなどではなく、そうしないと自然界では生き残れないので、集まっています。
実際に、メダカは自然界で最も弱い生き物になることが多く、タガメやミズカマキリ等の昆虫にすら餌にされてしまい、ヤゴには襲われますし、攻撃をする手段をまったくもっていないので、集団になって生存率を高めるために集まっているだけの話です。
なぜメダカは毎日のように喧嘩をしているのか?
めだかの学校の歌詞が事実であれば、メダカは仲良く集まって学校でお遊戯会を毎日しているってなるわけですが、実際にはそんな甘っちょろいものではなく、とにかく日々を生き抜いて自分の子孫を残すために、他のメダカを利用して集まっているだけです。
万が一天敵に襲われた場合、自分ひとりだと殆ど生き残ることは出来ませんが、他に沢山のメダカが周囲にいれば、他のメダカが襲われているスキに逃げれば、自分だけは助かるので、普段は一緒に泳いでいるのですが、ある条件下では頻繁に喧嘩を行います。
よくあるのが水槽のように、天敵がいなくて居心地が良い環境でメダカを飼育した場合、落ち着くような隠れ家として使えそうな水草や流木の周辺を自分の縄張りとして決めてしまい、他のメダカが近づくと体当たりをして追い払う等は当たり前の話です。
ちなみにメダカは生まれてスグの稚魚の頃から、天敵がいない環境で飼育をしている他のメダカに体当たりをして喧嘩をして、追い払うって行動を取ることが多く、本能的に自分だけが生き残れば良いってDNAですから、みんなで元気に遊び事は無いのです。