ホームセンターのアクアリウムコーナーでは、不定期ですがオオウナギが普通に売られていることがあり、サイズはドジョウ位の大きさなのでそれほど大きくなく、なんかオオウナギって名称ですからカッコいいのでついつい衝動買いしてしまう人がいます。
このオオウナギなんですが、日本全国の河川というか、それほど大きくない川に生息していて、神仏的な扱いで祀られている地域もありますし、伝説的な話になっていることもある魚なのですが、殆どその姿を見ることはないので、知らない人が大半なのです。
また、オオウナギは天然記念物に指定されているので、売買禁止なのでは?と思う人もいるかも知れませんが、現時点では普通にホームセンターで売られているので、売買禁止までの規制はないようですから、ホームセンターを警察に通報する必要はないです。
そういったレア的な要素もあり、オオウナギをついつい購入してしまう前に、この魚はニホンウナギの大型個体を指す魚ではなく、ウナギという名称はついていますが、別の種類の魚と考えたほうがよく、普通の人では終生の管理が難しい魚の一つになります。
最も飼育が簡単な魚「オオウナギ」を購入する覚悟。
実際に大きく成長をしたオオウナギを飼育している環境を見れば一目瞭然なのですが、ホームセンター等で売られているオオウナギはドジョウ位の大きさなので、可愛いってイメージを持つかもしれませんが、成長をすると2メートル級の大きさになります。
丸太のように巨大な胴体になりますので、とてもではありませんが、水槽から取り出すだけでも普通の大人一人では難しいほどですし、実際に飼育している水槽を見ましたけど、幅、奥行きとも2メートル、高さも2メートル位の本当に巨大な水槽設備でした。
このオオウナギを飼育している水槽は上から眺めるような形で室内に設置されているのですが、その理由はオオウナギが驚かないように、水槽の底を座敷よりもかなり下の位置に設定をして、大きな石や流木をいれてオオウナギを安心させる気の使いようです。
オオウナギの飼育を検討する前にもう一度考えましょう。
オオウナギって名称からして、レア的な雰囲気が漂ってきますけど、最初のドジョウくらいの小さな大きさの時には60cm水槽でも飼育できますし、大変丈夫な魚ですけど、小さな時は流石に体力的な問題もあり、適当な管理をしていると死んでしまいます。
オオウナギは成長をすると本当に強い魚になりますから、水槽の水がすべてなくなった等の極端な場合を除き、容易なことでは死なないですし、餌を長期間食べなくても生きていけますし、寿命も30年、50年以上と言われており、飼育者が先に寿命が来ます。
また、飼育できないからといってそのへんの川に放流をすると、アリゲーターのように目立つ魚ではありませんが、その巨大な姿が人目に触れると大問題になる可能性がありますし、付近の生態系を壊してしまいかねませんので、終生飼育できるかどうかです。
飼育設備が用意できるならこれほど簡単な魚はいない。
ただし、オオウナギは最初の30cm以下のドジョウのような色をしている時は飼育に注意がいりますが、大きく成長をして2メートル近くになった場合、色が黒黒として堂々とした風格になり、見る人を圧倒するようになると、とても飼育が楽になります。
人が長期間留守にする場合でも、餌が20cm位の錦鯉やフナ、金魚等になりますので、それを適当に水槽に入れておけば、夜中に勝手に食べて昼間は寝床で寝ている状態になりますから、オオウナギの飼育水槽にはいつも錦鯉や金魚が沢山いることが多いです。
それで、その水槽を見た人は金魚や錦鯉をこんな大きな水槽で飼育しているの?って不思議に思うんですが、実は底の方に巨大なウナギがいるのを説明すると、何あれ?凄いって感じで、オオウナギの巨体を見て圧倒されるので、インパクトは大変強いです。
オオウナギ自体、日本の環境に適していますので、水温管理も特に必要もなく、体が大きくなりますから、2メートル級の水槽があれば飼育はできますが、脱走する際のパワーも半端ではないらしく、アロワナ用の蓋のオモリでは吹き飛ばしてしまう位です。