水槽を設置して魚やエビを入れてしばらく管理していると、水槽の中に変なアニサキスのような白っぽい寄生虫のような生き物が沢山動いているのを見て、それを初めてみた人は本当に驚いてしまうのですが、これはミズミミズと呼ばれる有名な生き物です。
淡水の水槽を設置すると、ソイルや大磯などの砂利を大抵入れますが、ミズミミズはこれらの底のソイルや大磯等を寝床にして余った餌や水槽内の栄養などを餌とし、大量に増殖していきますので、普段は見えなくてもソイルを掻き回すと凄い数が出てきます。
元々、ミズミミズなんて水槽の中に入っていないし、自分でも入れた記憶が無いのに、一体どこからこんな気持ち悪い寄生虫のような生き物が大発生しているのか?、どうすれば駆除できるのか?、よく相談されるのですが、駆除そのものは大変難しいです。
水槽の中に勝手に発生するミズミミズは駆除可能?
結論から言えば、ミズミミズを完全に水槽から駆除するのは大変難しく、大きく減少させる為の、可能性としてはベアタンクと言って、底に何もしかない状態で水槽を運営するなどの方法を取り、ミズミミズの住処を水槽内から撤去するのが一番適切です。
しかしながら、ベアタンクというのは大型魚等の飼育水槽では水槽が汚れにくくなりメンテンスも容易になるのでよく行われているのですが、メダカや熱帯魚、エビなどのソイルや大磯が必要な生体の飼育水槽ではベアタンクにはなるべくしない方が良いです。
その理由は、エビであれば足場が無くなり強烈な水槽の底の光の反射により、生体がストレスにされされてしまうことや、大量にバクテリアが付着するソイルや大磯を全て撤去すると、水槽の水が安定しにくくなるなど、あまりお勧めが出来ない要因なのです。
ミズミミズは自然に発生するものとして気にしないのが一番。
こんなウネウネした寄生虫のような生き物は気持ちが悪くて我慢できないって人も多いのですけど、淡水の水槽を設置した場合、生き物が水槽内にいる場合は自然に発生するバクテリアと同じく、ミズミミズも避けて通れない生き物なので気にしないのが一番。
ミズミミズが大発生する理由としては、餌のやりすぎてあり、エビや貝も食べない余った大量の餌が水槽のソイルや大磯の隙間に腐りながら沈んでいくんですけど、そういった余った餌が多いほどミズミミズが大発生する要因になるので餌を適切に与えます。
ミズミミズは普段はソイルや大磯の中に潜んでいる生き物なのですが、水槽のガラス面をハイハイしたり、ウネウネ水中を泳ぐ状況になると、ソイルや大磯の中で爆発的に増えている可能性がありますので、その場合はリセットを検討するのもありになります。
目立たないだけで殆どの水槽に潜んでいるので気にしない。
その見た目が寄生虫と間違われることから、ミズミミズが水槽内に居たらトラブルが発生するのでは?と心配になる人もいるんですけど、ミズミミズが魚やエビに害を与えるということはなく、逆にメダカやネオンテトラ等、小魚には栄養価の高い生餌です。
例えば、水作のプロホースを使ってソイルの中の汚れを吸い出していると、大量のミズミミズが跳上ってくることがありますが、メダカが水槽にいる場合、ウネウネしているミズミミズを片っ端から食べまくっている状態になりますので、悪影響はありません。
ただし、あまりに大量にミズミミズが発生している場合、水槽のろ過フィルターの容量が足りていないか、餌のやりすぎで水槽が崩壊する前触れになっている恐れもありますので、普段から適度な水換えとメンテナンス、餌の与えすぎに注意しておきましょう。
全くミズミミズをみない水槽もあるかもしれませんが、その環境ではミズミミズがソイルなどの中に潜っているだけであり、ろ過フィルターも適切に可動していて餌も与えすぎていない場合、大量発生していないことから、普通の状態では目立たないだけです。