春から秋にかけて大量に生まれてくるメダカの稚魚たちですが、管理者が適切な飼育と管理をしていれば、その殆どの稚魚たちが死ぬ事なく、ある程度の大きさまで成長してくれます。
早ければ、その生まれた年に新しい卵を産卵するくらい大きくなる個体もいますので、積極的に産卵をさせても良いかもしれませんが、小さな個体は殆ど稚魚のままの個体もいます。
逆に言えば、メダカの稚魚の場合は適切な飼育をしないと、その殆どの稚魚が成長する事なく水槽の中からいなくなってしまいますので、稚魚を大きく育てれるかどうかは、飼育者の腕しだいと言えますね。
メダカの稚魚がうまく育たない原因は飼育者の経験不足。
メダカの稚魚が育ってくれない、いつの間にかいなくなってしまう人の場合は、飼育者に問題があると認識しておいた方が良いでしょう。
簡単にメダカの稚魚を育てる方法は、広めの発泡スチロールを用意しておき、そこに荒木田土を厚めに敷いておけば、大量の微生物やプランクトンが発生しますから他の環境よりもメダカの稚魚の生存率が高くなります。
別にそれほど難しい訳ではなくて、単純に餌が足りずに餓死をしている事が殆どであり、あまりいないとは思いますけど、親メダカと同じ環境でメダカの稚魚を飼育している場合は、その殆どが餌として食べられていなくなっているはずです。
その為、メダカの稚魚を大きく育てるポイントは、隔離した水槽で飼育をする事、餌を小分けにして何度も与え続ける事が重要になりますので、それさえやっておけば大丈夫です。
メダカも稚魚の子育てをしてくれるといいのですが難しい話
卵の段階で隔離したり、稚魚の段階で隔離したり、親メダカを飼育している水槽では基本的にメダカの卵や稚魚は食べられてしまいますので、必ず隔離をして飼育をしていきますが、これはメダカに限った事ではありません。
卵を守り親が子育てをする、シクリッドやアロワナなどの一部の魚を除き、殆どの小さな魚は自分たちの卵や稚魚を食べてしまいますから、この辺り魚の知能とか学習能力にも関係しているのかもしれませんね。
アロワナなどは親が口の中で卵を守り、親の口の中で生まれてきた稚魚たちを更に守りながら親が子供を守っていきますので、結構文化的な子育てをしているので驚きますし、小さな魚でもシクリッド系であれば、子育てをきちんとします。
メダカも子育てをしてくれると楽なのですけど、自然界ではあらゆる天敵の餌として認識されているメダカですから、そこまでの余裕はないでしょう。
この辺りは流石にメダカに強要する訳にもいきませんから仕方ないかもしれませんね。
隔離したメダカの稚魚が親メダカと飼育できる時期
一度隔離したメダカの稚魚も時間が経過すると当然成長していきますから、ある程度の大きさになると親と同じ水槽で飼育できるようになりますし、そうしないと増えすぎやメダカを飼育する場所もなくなってしまいます。
メダカは環境が良くて飼育者が適切に育てるとあっという間に飼育できる限界を超えてしまいますので、あまりに増えすぎた場合はご友人などにプレゼントすると良いですね。
メダカも人が育てた場合は3年とか5年とか生きるような魚ですけど、毎年一定の個体は寿命を迎えたり病気になったりして死んでいきますから、それの補充も兼ねて生まれてきたメダカを親と同じ水槽で飼育する訳です。
そこで気になるのが、一体いつころから親と同じ水槽で飼育できるのか?ということなのですが、これはメダカの稚魚を育てた期間ではなくて、その大きさで判断することになります。
1ヶ月で同居可能になる稚魚と3ヶ月経過しても同居できない稚魚。
例えば2ヶ月間育てたから、このメダカは大丈夫という訳ではなくて、1ヶ月でも親と同じ環境で飼育できるようになる稚魚もいれば、3ヶ月経っても同じ環境で飼育できない稚魚もいます。
一見して、大きくなった稚魚を見てこれなら親と飼育できると思っていても、同じ水槽に入れた途端襲われて食べられてしまうこともありますし、メダカは想像以上に大きな餌を食べることができるのです。
メダカの大きさからすればかなり大きな餌である、冷凍赤虫を勢い良く食べているメダカを見れば、それも納得することでしょう。
メダカの稚魚が同居可能になるのは体調1cmと逆三角形が目安。
ある程度大きくなったから大丈夫かな?と思って親メダカと同じ水槽に入れた瞬間食べられてしまう事もよくあるメダカの稚魚なのですが、同じ環境で飼育できるようになる目安は大体1cm位の体長になった時です。
また、体長が1cmになっていても、真上から見てメダカの頭から尻尾にかけて逆三角形になっていない個体も餌になってしまいますから、必ず真上から見てメダカの稚魚が1cm前後になっていて頭が大きくなっているかを確認します。
1cmと言われても、水槽の中を泳いでいるメダカの稚魚の体長をものさしで計るのは困難ですから、目視での目安として頭に入れておき、あとは上から見た形状で判断すると効率がよくなります。
これ以下ではまず確実に餌になってしまいますから、1ヶ月経過してもメダカの稚魚の大きさが1cmに満たない時は、栄養価の高いキョーリンの金色パッケージのメダカの餌を指ですりつぶして多めに与えると良いでしょう