日本原産で完全な純淡水域で繁殖をすることが可能なミナミヌマエビは、あらゆる水槽で飼育や繁殖をさせることがあり、他の生き物に危害を加えることもありませんし、増え過ぎても餌として利用できることから、多くの人が飼育している・・・エビです。
このミナミヌマエビなんですが、とにかく丈夫で大変生命力が強いエビなので、日本の春夏秋冬の極端に気温と水温が変化する環境でも、屋外でしたら餌を全く与えなくても飼育させることが容易であり、冬場の凍りつく水槽であっても普通に越冬しています。
あまりに飼育が容易なこと、苔取り用のお掃除エビとしても大変有用性が高いこと、体が透明に近い目立ちにくいエビなので、水槽内に入れても目立たないことから水槽でサブ的キャラとして飼育している感じの人もいるのですが、稀に問題が発生します。
ミナミヌマエビの足が白くなって腐っているけど大丈夫なの?
それで今回、ミナミヌマエビの足が白くなって腐っているようにみえるし、寄生虫が取り付いているようにも見えるので大丈夫なのですか?って相談を頂いたのですが、全く問題ありませんし、寄生虫でもないので、そのまま放置しておけば勝手に治ります。
それに、ミナミヌマエビの足が白く腐っていっても、外的要因で外科的手術をする名も出来ず、エビには薬品は絶対に使えないことから、下手に刺激を与えずにそのまま放置しておくしか対応策がないというのも理由ですし、まあ、色々とトラブルはあります。
これは、ミナミヌマエビの足が白く腐っていき、次第に足がぼろぼろになって抜け落ちるって症状なんですが、何故こうなるのかは理由はよくわかっていませんけど、長期間ミナミヌマエビを飼育していると稀に見られる現状なので、最初は驚く人もいますね。
ミナミヌマエビは足が腐ってなくなっても大丈夫なの?
基本的に、人間の感覚で言えば足が凍傷などで腐ってしまってなくなってしまったら、切断した後は義足を付けて生活をするしかありませんが、エビの場合、足がなくなっても大抵次の脱皮の時に生えてくることが多いですから、特に気にしなくてよいのです。
ミナミヌマエビの足が白っぽくなって腐っていく場合、これまでの経験上、全ての足がそうなってしまうのではなくて、1本の足だけが白く腐っていき、そのうちなくなってしまうって現象をみていますから、意図的に足を落とそうとしているのかもしれない?
カニなどでも、天敵に襲われた場合、意図的にハサミや足を切り落としてスーパーマリオも驚くBダッシュで逃げるってカニもいますし、仮にハサミや足がなくなっても次の脱皮時には元通りに生えてくるので、エビも理由があって足を落としたいのかもです。
ミナミヌマエビの唯一の寄生虫はもののけ姫のおっとこ主?
ミナミヌマエビの体から白っぽい寄生虫のようなものがぶら下がっているのを見て、これは伝染病?って驚く人もいますが、足が腐ってしまって白っぽくなってぶら下がっているだけなので、特に心配も必要ありませんし、寄生虫はもののけ姫みたいな奴です。
ミナミヌマエビの寄生虫って相当レアというか、寄生虫自体が絶滅危惧種になっているって話を聞いたことがありますし、これまで一度しか寄生虫がミナミヌマエビに取り付けているのを見たことがないのですが、見た目が完全にもののけ姫のおっとこ主です。
ミナミヌマエビの頭のところに、上に向かって白っぽいもののけ姫のおっとこ主に取り付いているウネウネと動くアレがくっついていて、一瞬、ミナミヌマエビが進化して角でも生えたのか?と錯覚しますが、それが唯一のミナミヌマエビの寄生虫らしいです。
エビの寄生虫に関しては詳しくないのですが、魚に寄生するアニサキスのようなものが存在していて、エビの体内で繁殖をしている等の可能性もない訳ではありませんし、アニサキスは大変高く売買出来るので、エビの寄生虫も高く売れるかもしれません。