ミナミヌマエビやレッドビーの稚エビの餌は金魚の餌でOK?

ミナミヌマエビとかレッドビーシュリンプ等、淡水タイプの稚エビの餌に金魚の餌を与えても大丈夫なのですか?とのご質問を頂いのたのですが、基本的に淡水エビは殆が雑食性なので、植物性の餌から動物性の餌まで、殆どの人工餌もなんでもよく食べます。

流石にレッドビーシュリンプは個体差によってはグルメな個体が増えていて、特定の餌しか食べないとか、色々と問題があることもあるんですけど、日本原産のミナミヌマエビは本当に何でもよく食べて屋外でしたら完全に放置飼育と繁殖が出来るエビです。

また、ゾエアと呼ばれているプランクトンタイプが卵から生まれてくるヤマトヌマエビなどとは異なり、ミナミヌマエビやレッドビーシュリンプは卵から親と全く同じ形の稚エビが生まれてきますので、汽水領域も必要なく簡単に繁殖させる事も可能です。

 

 

ミナミヌマエビやレッドビーの稚エビの餌は金魚の餌でOK?

 

ミナミヌマエビやレッドビーシュリンプの卵から生まれてくるのは親と全く同じ形状の本当に小さなエビですから、親のエビに金魚の餌を与えているけど、そのまま稚エビにも与えて大丈夫なのか?と言った話については残念ながら人工餌はまだ食べれません。

卵から親と同じ形状で産まれてくる淡水エビの場合、産まれてすぐの状態を見ても親と同じ形状をしている事から、同じ餌を与えればよいのでは?と思うかもしれませんが、産まれてすぐの稚エビというのは人工餌を食べることが出来ないので注意が必要です。

産まれてからしばらく成長していくと、稚エビも親と同じ人工餌を食べることが出来るようになりますからあまり問題は無いのですが、産まれてすぐの間は水槽内に自然発生している微生物しか食べれないので、ソイルが良いと言われている理由の一つです。

ですから、稚エビに金魚の餌を与えても産まれてすぐには食べてくれません。

 

 

レッドビーシュリンプの稚エビが死んでしまう原因の殆どが餓死。

 

金魚の餌については、基本的に水槽の底に沈んだ時点で、雑食性のエビでしたら余程好みが激しい個体以外は普通に食べますけど、産まれたばかりの稚エビは当然人工餌を食べることが出来ませんので、水槽内に発生する微生物に稚エビの生存権を委ねます。

この水槽内の微生物ですが、エーハイム2213等のろ過フィルターが普通に稼働している環境であれば、何もしなくても大量の微生物が自然発生している状態ですし、親エビもそれを普通に食べていますので、特に意識して微生物を増やす必要はありません。

逆に言えばミナミヌマエビやレッドビーシュリンプの稚エビが頻繁に誕生しているのに、何故か数日で稚エビが死んでしまう環境の場合、微生物が発生しない位のあまり良くない環境になっていると言えますのでエーハイム2213を追加するのがお勧めです。

 

 

ミナミヌマエビの稚エビは強いので簡単には餓死しないタフネス。

 

レッドビーシュリンプの場合、稚エビが毎回すぐに死んでしまうって困っている人が多いのですが、ミナミヌマエビの場合は適当な管理をしている水槽でも稚エビが死んでしまうって状態になる人のほうが珍しいくらいなので、初心者ならミナミヌマエビです。

レッドビーシュリンプの稚エビは、遺伝なのか本能なのか分かりませんが、微生物でも結構グルメチックな個体が多いのか、大磯などの環境とかで飼育していると結構死んでしまいますので、ソイルの環境にしてより微生物が発生しやすい状態にする感じです。

金魚の餌は万能な餌ですし金魚はミナミヌマエビ等よりも強力な雑食の魚で大きく成長しますから、金魚の餌自体価格もお得で扱いやすいことが多いのですが、エビの餌として使う場合は、稚エビには意味がないので、水槽の環境を良くして生存率を高めます。