水槽に蚊取り線香を落とした際の水草を再利用することは可能?

水槽の管理をしていると色々とトラブルが発生するものなのですが、稀に夏場でよく使われる蚊取り線香等の虫よけが何かの拍子に水槽内に落ちてしまうこともあり、その際には水槽内の魚やエビが殆ど全滅状態になってしまうくらいの被害が出てしまいます。

基本的に蚊取り線香は水槽の中に入れて使うものではなくて、屋外や室内などで夏場に発生する蚊やアブなどを近寄らせないために使うものなのですが、それが水槽の中に落ちてしまえば当然ですが水草にも悪影響が出る可能性がありますしリセット必須です。

ただ、魚やエビは殆ど全滅してしまって、かろうじて生き残った個体は他の水槽に避難させればよいのですが、生き残った個体もかなり危険な状態になってしまっていることも多いですから、早い段階で死んでしまう恐れもあることを考えると色々と大変です。

 

 

水槽に蚊取り線香を落とした際の水草を再利用することは可能?

 

水槽内に蚊取り線香を誤って落とした場合、すぐに取り出せば被害を最小限に防ぐことは出来ますが、魚やエビが死んでしまうくらいの状態で気がついた場合、水槽内のソイルや水草をどう扱うか?出来れば再利用したいと考える人がいてもおかしくないです。

この場合の対策方法としては、水草が吸収してしまった有害な成分を測定するには大学などの専門機関に持ち込んで測定しないと正確なデータはわからないですし、測定をした場合はその水草は無くなってしまいますので、結局新しく用意しないといけません。

蚊取り線香を誤って水槽に落とした場合、水草の再利用などは考えずに、水槽内の水草は全て処分することを前提にして、ソイルも含めて水草を新しく購入する対策をしたほうが、結果的に時間や費用のコストが圧倒的に少なくなるのでそちらがお勧めです。

 

 

水草の薬品汚染を個人で調べるならミナミヌマエビがお手軽。

 

水槽に蚊取り線香を落としてしまった場合、蚊取り線香の成分が水槽内に浸透してしまい、水草がそれを吸収してしまっている状態になっている可能性があることや、その薬品汚染を分析するには相当な費用と時間がかかるので、割に合わない現実があります。

この場合は、水草は処分して新しく購入するのが基本なのですが、どうしてもその水草に愛着がある場合、ミナミヌマエビを10匹ほど隔離した水槽やバケツなどに入れ、その中に薬品汚染されている可能性がある水草を入れて暫く様子を見れば判断できます。

ミナミヌマエビに限らずエビ系は薬品類に極端に弱い性質がありますので、残留農薬や薬品汚染の疑いがある水草のチェックをする際にはミナミヌマエビが1匹でも落ちれば危険で、全く問題なく全てが生きていれば残留農薬や汚染がないの確認ができます。

 

 

何かと役に立つのが簡単に増やすことが出来るミナミヌマエビ。

 

水槽で管理している水草の薬品汚染や残留農薬の測定を大学で行うと、相当な費用がかかりますし時間もかかりますので、特別な理由がある人以外はなんのメリットもないのですが、正確なデータは必要なく、YESかNOかの結果が欲しい人はミナミヌマエビ。

ミナミヌマエビは簡単に大量に増やすことが出来ますし、元々日本原産のエビになるので水温が25度以下なると繁殖させるのは難しくなりますが、レッドビーシュリンプのように死んでしまうこともないですから、屋外でも年中飼育ができるのがメリット。

薬品とか農薬の汚染、いわゆる水草ではなくスーパーで売られている野菜の残留農薬確認をする際にもミナミヌマエビを使えば、確認ができますし購入した水草の残留農薬の確認もミナミヌマエビでお手軽に行なえますので、普段から飼育していると便利です。