先日、ヒラメを室内の150cm位の水槽で150匹位を養殖するって技術が確立されたニュースが報道されていましたが、最近では海水魚が内地で飼育できる環境が確立されており、高い技術力と長年の研究の結果、海産資源の扱いも変わってきているようですね。
それで、専門家の方にヒラメが自宅で水槽内で養殖ができる時代になった話をしていたのですが、ヒラメは丸い大きなたらいのような水槽で養殖をするってのが基本だったらしく、一般的な家庭用の四角い水槽で大量に養殖ができるのは面白いって感じです。
ただし、専門家の方が話すには、既にヒラメは高級魚ではなくなってきており、水槽でヒラメを養殖しても、恐らく採算は取れないのではないか?とおっしゃっていましたので、他に何か面白そうな魚の養殖はできますか?と聞くと河豚(フグ)が可能らしい。
トラフグを淡水で飼育する技術と猛毒テトロドトキシンの謎。
海水魚の養殖をしている専門家の方が話をするには、既に海水魚の王様と呼ばれているトラフグを純淡水で養殖する技術が確立されていて、実際にトラフグを純淡水の環境で養殖している専門業者がいるようで、それが商売として成立しているってお話でした。
純淡水で飼育をしているトラフグは、フグの最大の特徴である、テトロドトキシンという猛毒を内蔵に一切持たないらしくて、この毒は元々フグが生まれつき持っている毒ではなくて、自然界でフグが食べる餌によって発生する毒だって聞いたことがあります。
テトロドトキシンの仕組みについては、海中に生息しているフグの餌が食べているプランクトンにその毒の素があって、最終的にそれらを食べるフグが毒を蓄積していくって話なのですが、純淡水で飼育したフグには毒の要素になるプランクトン等がいません。
純淡水でトラフグを飼育する技術は企業秘密なので教えてくれない。
メダカやミナミヌマエビの飼育をクリアした人であれば、次にはもっと難易度が高い魚の飼育をしたいって考えるものなので、だったら海水魚のトラフグを淡水で飼育することができれば面白いかな?って思いましたので、トラフグの飼育方法を聞きました。
しかし、トラフグを純淡水で飼育する技術については、企業秘密らしくて、まあ当然だとは思うのですが、トラフグは大変高額な高級魚であり、しかも毒を持たない状態で、海水ではなくて陸地の淡水で完全に育てることが出来る事自体、相当な資産価値です。
なので、トラフグを純淡水で飼育する方法があれば、トラフグは大きな魚ですから、60cm水槽で終生育てることは出来ませんが、150cmくらいの水槽があれば、自宅で養殖ができる秘密の方法を公開しようと思ったのですけど、それは難しいようですね。
海水魚が純淡水とか自宅の水槽で養殖できる時代が来るかもしれない。
ミナミヌマエビやメダカを水槽で飼育していると、繁殖をさせて増やしても全くお金になりませんし、食べることも出来ませんので、繁殖をさせてお金になる魚やエビを飼育したいと思ったら、今だとレッドビーシュリンプとインペリアルゼブラプレコです。
お金になると言っても、トラフグとかヒラメ等を本当に自宅の水槽で繁殖させることが出来るのであれば、規模を大きくすれば、そちらの方が桁違いにお金になる要素があるでしょうし、もしもの時の食料になるので、割り切って手を出す価値はあります。
ヒラメは海水で150cm位の水槽、トラフグは純淡水で育てることが出来る技術が確立されているけど、現時点では完全に企業秘密で詳細は教えてくない、マグロは相当な施設が必要で難易度も高い、うなぎは科学者レベル、でも夢がある技術が増えてますね。
プロの海水魚の養殖関係者の人の技術と設備は毎回驚きます。
メダカやミナミヌマエビの飼育と繁殖を楽しむのも良いかもしれませんし、新しい色や形状のメダカやミナミヌマエビを繁殖させても面白いのですが、食用の海水魚の飼育と繁殖が自宅で出来るのであれば、未来の技術に投資する可能性が見つかりそうです。
普通に個人的にクエって潜水艦みたいな大きな魚を飼育している水槽を見せていただいたりするのですが、あの魚を取り出す時は一体どうやって取り出すのか?、よくこんな丸太みたいな魚を水槽で飼育できているなって、プロの飼育技術には驚きますよね。
プロの海水魚の養殖魚の専門家と話すことも多いのですが、日本の海水魚の養殖技術や餌ってのは、世界でもトップクラスらしくて、海水魚の飼育や設備についてなんでも知っている人なので、勉強になりますし、興味がある人は是非チャレンジして下さい。