メダカの飼育をしていると、通常は頭と尻尾を水平にして泳いでいるのを確認する事が出来ますが、稀に頭の向きが上になったり下になったり、普段とは異なる状態で泳いでいる現場を見ることがありますので、その際には直ぐにおかしいと気が付きます。
このように、メダカが普段とは異なる泳ぎ方をしている場合は、何かしらの行動をメダカが行っている時になりますので、それによって対処方法が分かるのですが、事前にメダカの頭の向きによってメダカがどのような状態なのかをしておくと大変便利です。
メダカが頭を下に向けて泳いでいる時は大抵は餌として認識しているミナミヌマエビの稚エビを以前見つけたことがあり、それにより本能的に餌を探すために下を向いて獲物を探しているとか、メダカの餌がソイルに沈殿しているのを探している状態です。
メダカが泳ぐ頭の上下の向きで判断をする健康状態の違い。
メダカが頭を下に向けて泳いでいる時は、殆ど健康には問題がないというよりも、健康状態が良いからそのような泳ぎ方をしていると認識しておいて間違いありませんので、特に注意することもなく、いつもどおりに管理しておけば良いですし健康な証拠です。
それとは逆にメダカが頭を上に向けて泳いでいる時は、重大な疾病や病気になっていることが殆どであり、そのメダカは遅かれ早かれ死んでしまうことになりますのですが、メダカの疾病や寿命を改善することは出来ませんから、そっと見守るのが良いです。
白点病でしたら、メダカは体を水槽の流木やソイルなどに頻繁にこすりつけますし、水温を高くすれば健康な個体ならすぐに治るのですが、内臓の疾患とか重大な病気、人間で言えばガンとか白血病のような状態になってしまうともう治ることはありません。
頭を上に向けて泳いでいるメダカはその後に沈んでいきます。
頭を上に向けて泳いでいるメダカは、次第に尻尾をふりふりしながら、泳げなくなって水槽の底に沈んでいき、殆ど寝たきり状態のように底で荒い呼吸をしながらじっとしていて、餌を水槽に入れた場合だけ、なんとか最後の力で泳いで餌を食べようとします。
しかし、次第にお腹が減っこんでいき、頭がだけが大きな状態になってしまうと、もう泳げなくなってしまって、餌も食べる気力がなくなり、水槽の底でじっとしている状態になりますので、後は余生を全うするだけなので、最後まで見届けて上げましょう。
このような状態になるメダカは、大抵大きく成長をした個体であり、もう寿命を迎えてしまっている状態になりますので、最後までメダカを育てることが出来たって満足感もありますし、寿命までメダカを育てるって事は最高の飼育環境が出来ていることです。
メダカが頭を下向きで泳いでいるのを見たことがない人は?
メダカが頭を下向きにして泳いでいるのは一度も見たことがないって人もいるのですが、その場合は逆に寿命までメダカを育てることが出来ていないってことですから、頻繁にメダカが下を向いて泳いでいるのを見ることが出来る人の環境の方が良いです。
メダカは飼育してから早ければ2年位、長ければ5年位は生きることが出来る魚ですから、飼育しているメダカが頻繁に上を向いて泳いでいて、その後に水素の底に沈んでから死んでしまう状況であれば、水槽が最も安定していると思っても間違いないです。
水槽内でメダカが頭を下に向けて泳いでいるのは元気な証拠なので誰でも見ることが出来ますけど、メダカが頭を上にして泳いでいるのは殆どが寿命を迎えて、最後の力を振り絞って泳いでいる状態なので、寿命まで育てることが出来た素晴らしい環境です。
これまで一度もメダカが頭を上にしたり下にしたりして泳いでいるのを見たことがない人の場合、ミナミヌマエビを水槽に入れておけば、稚エビを餌として探し始めるメダカを見ることが出来ますし、寿命まで育てた場合は上方向の泳ぎを見ることが出来ます。