先日、アンモナイトの飼育をしてみたいってそうだんをうけたのですが、なんでもアンモナイトを自宅で飼育している人を見たらしいといった話なんですけど、多分と言うより、間違いなくそれはアンモナイトではなくて生きた化石オウムガイだと思われます。
そもそもですが、アンモナイトは既に地球上から絶滅してしまっているので、それを自宅の水槽で育てるなどはタイムマシンでもない限り不可能ですし、万が一シーラカンスのようにアンモナイトが何処かで生きているのなら、今頃大騒ぎになっている筈です。
もしかしたら、地球上の何処かでアンモナイトも生き延びているのかもしれませんが、現時点では恐竜と同じく白亜紀末期に絶滅してしまったと認識されており、アンモナイトを自宅で飼育している人がいるのであれば、それはジェラシックパークの世界です。
アンモナイトの飼育をしてみたい相談|多分それオウムガイです。
知らない人が見れば、アンモナイトと大変良く似ている等よりも、アンモナイトは絶滅しているため、化石やCGなどでしか見ることが出来ないことから、その正確な姿がわからないので見間違える人がいても不思議ではありませんが、オウムガイでしょうね。
オウムガイというのは、フィリピン等の海で生息をしてる生きた化石的な生き物であり、見た目がアンモナイトそっくりというよりも、アンモナイトとかオウムガイに詳しくない人が見れば、図鑑に出てきたアンモナイトそのものと間違えるのは当然です。
以前、オウムガイの飼育だけではなくて自宅の水槽で繁殖に成功をした日本人の方がいて、アクアライフだったかな?、アクア専門誌で大きく特集されていたので、それを見た記憶がある人いるかと思いますが、オウムガイなら自宅の水槽で飼育は可能です。
オウムガイの飼育をしたいけど水槽や設備はどうすればいいの?
絶滅しているとされているアンモナイトの飼育は流石に無理ですけど、現存するオウムガイなら飼育が可能と分ければ、子どもたちが興味を持つ図鑑でしか見ることが出来ないこの不思議な生き物の飼育をしてみたいって考える人が出てくるのは当然ですね。
ただし、オウムガイの飼育は結構なお金がかかりますし、海水の特殊な生き物ですから初心者の方には全くお勧めできない海洋生物であり、ある程度クマノミとかの飼育と繁殖が普通に行える人以上でないと、オウムガイの飼育には手を出さない方が無難です。
オウムガイの飼育水槽は150cm位の水槽があったほうが良くて、60cm水槽だと管理が難しかったりストレスなどで死んでしまう可能性もありますし、オウムガイ自体が20cm前後と結構大きくなるので、水槽は可能な限り大型の水槽が必要なのです。
オウムガイの飼育は海水魚飼育で十分な経験を積んでから行います。
オウムガイそのものはフィリピンでは食用として捕獲されており、それほど珍しい生き物ではありませんが、日本国内で生きたオウムガイを入手するのは簡単ではなく、あまりメジャーなペットではありませんので、いつも在庫があって売られていません、
その為、オウムガイの飼育をしたいと思っても、簡単には入手が出来ない場合もあり、価格も1匹で数万円はしますので、決して安い買い物ではないことや、水槽クーラーが必須になる海水系ですから、十分に経験を積んでから飼育を始めるのがお薦めです。
例えば、たまたまアンモナイトの飼育水槽を見たと思ったら、それが実はオウムガイであり、一般家庭でも飼育はおろか繁殖すら出来るって分かると急いで飼育をしたい人もいるかもしれませんが、アンモナイトの繁殖に成功した人は普通にセミプロな人です。
初心者の人がカクレクマノミの飼育や繁殖もしたことがないのに、いきなりオウムガイの飼育を始めた場合、ほぼ100%の確率で全滅してしまうでしょうから、最初に淡水のメダカの飼育から初めて次に海水魚であるカクレクマノミの飼育で勉強をしましょう。