最近は11月になったの寒くなってきていて、屋外の気温は既に10度以下になっていますので、外に置いている水槽のメダカたちは産卵をすることもなく、普段は水槽の底でじっとしていることが多くなり気温が高くなると水面に浮かんでくる状態になります。
この時点で屋外に水槽のメダカたちは産卵をする体はなくなり、餌不足になる寒い冬を乗り切るための体つくりになっているため、気温が稀に20度くらいになっても産卵することはなく、屋外の環境で11月にメダカが産卵することは本州ではありえません。
ただ、それと反対に室内の水槽で飼育をしているメダカたちの場合、水槽用のヒーターを設置していれば、水温が25度前後なら毎日のように大量に卵を産卵することになりますので、管理者が意図的に卵を隔離していけば冬でも稚魚を増やすことが出来ます。
メダカの卵の採取に便利なスポイトを最大限活用。
それで、11月になっても12月になっても、室内でヒーター管理の水槽の場合はメダカたちは毎日のように卵を産卵しているのですが、管理者が意図的に卵を隔離しない場合、室内水槽の卵やそれから稚魚たちはあっという間に全て食べられてしまいます。
最近、室内水槽でもLED照明を使って水面をギリギリまで高くして、ホテイアオイの葉っぱとLED照明がくっつくくらいの環境で育成をすればホテイアオイが室内でも枯れずに育成できることがわかりましたので、その環境なら放置でも稚魚は食べられません。
しかし、室内水槽の場合、完全放置では稚魚の餌となる小さな微生物やプランクトンが発生しにくいので、結局餌不足になって稚魚は死んでしまいますから、卵の時点で隔離をしておいたほうが良いのですが、そこで大変役に立つのがスポイトになります。
観賞魚用の長いスポイトを使うとメダカの卵が簡単に採取出来ます。
観賞魚の管理用として販売されているスポイトは、ボッタクリ価格のように若干価格が高めに設定されていることが多いので、こんなもの買えるかー!って、格安の100円スポイトをダイソーで購入する人も多いのですが、耐久性などが全然違います。
観賞魚用のスポイトは60㎝水槽で利用することを前提に作られているのか、大変使い勝手が良くて、マツモやウィローモス、ホテイアオイの根っこに毎日のようにメダカが卵を産み付けていても、水槽の中に手を入れない状態で綺麗に採取が可能なのです。
そこで、水槽の中で卵を見つけたら、大抵毎日100個単位でメダカは卵を産卵していますから、それをスポイトを使って吸い上げるようにて回収していくと、水槽のメダカたちにもストレスを与えませんし、卵の採取もとてもラクラクになるのでお勧めです。
スポイトでメダカの稚魚も移動させることが出来るので便利です。
スポイトはメダカの卵を水槽の中からピンポンとで取り出す際には大変便利に使えますし、その他にもメダカの稚魚が水槽の中で泳いでいるのを発見した場合、速やかに親メダカの水槽から隔離しないといけないのですが、捕まえるのが本当に難しいのです。
何しろ、針子と呼ばれるくらい小さな体をしているメダカの稚魚の場合、簡単なショックを与えただけでも死んでしまいますのでネットを使って捕獲することが出来ないですし、室内の水槽はレイアウトの都合上、小さな針子は特に捕獲しにくくなっています。
その時も、泳いでいるメダカの稚魚の直ぐ後ろでスポイトで吸い上げれば、綺麗にメダカの稚魚が吸い込まれていきますので、それで簡単に他の水槽に移動させることが出来るんですけど、少しでも成長したメダカの稚魚は頭が引っかかるので要注意です。
これまでも、少しばかり成長したメダカの稚魚をスポイトで吸い上げようとした際に、ギリギリで頭がスポイトの先端の穴の大きさに引っかかってしまって何度も即死状態になった経験がありますから、成長した稚魚の捕獲にスポイトはお勧め出来ません。