メダカのように大変繁殖力が強くて3ヶ月もすれば産卵活動をするような生命サイクルの早い魚の場合、飼育者が本気を出せば大量繁殖をさせることが可能であり、その際に卵を高水温の状態で管理すれば、奇形のメダカが誕生しやすくなる特徴があります。
最近はホームセンター等でもよく見かけるダルマメダカも高水温の環境で卵を孵化させてから、体の短い個体をかけ合わせてそれを固定した奇形のメダカをダルマメダカって商品名で流通させているだけですのですが、固定化は結構手間暇と時間がかかります。
メダカも毎日年中無休で大量に卵を産卵していますので、飼育者が繁殖を続けていけばいつかは普通のメダカと異なる個体を作り出すことは可能ですが、その個体を固定化するのが難しくて、単発なら面白いメダカが生まれるのにな・・って話になります。
出目金タイプの白メダカが成長したけど繁殖は可能?
それで、現在、出目金のように目が飛び出していて、お腹が膨らんでいる白メダカを無事に育てることが出来て、大きさも3㎝位になっていて、毎日元気に産卵をしてくれているのですが、なかなかこの出目金のような白メダカを固定するのは難しいですね。
通常、メダカで目が飛び出している症状というのは病気であることが多くて、お腹がパンパンに膨らんでいる個体も病気のメダカであることが多いんですけど、それが奇跡的に健康な個体で毎日産卵してくれているメスの個体なので一応期待はしています。
現時点では、出目金タイプのメダカってあまり見たことがありませんし、本当に目がポップアイに感染したように飛び出してしまっていて、お腹はピンポンパールのようにまあるくパンパンに膨らんでいて個性的な白メダカかつメス個体なので希少ですね。
偶然誕生した特殊個体のメダカは繁殖できない事が多い?
大量にメダカが毎日のように産卵をしていくうちに、遺伝子レベルで卵の中でエラーが発生してしまい、通常のメダカ個体とは異なる稚魚が誕生することは珍しくはなくて、以前かなりレアな個体としては、双頭の2つ頭があるメダカが誕生した事もあります。
2つ頭の蛇とかでしたら結構有名で自然界での生存率は低いのですが、人間の飼育環境では2つ頭の蛇もそれなりに生きるようなんですけど、メダカで2つ頭がある稚魚を大きく育てるのは大変無使いくて、魚の形状的に泳ぐのがとても下手で直ぐに落ちます。
他にも体がひねり曲がってしまったメダカとか、楔形のようなメダカとか、極端に小さいメダカ、ワカサギのような巨大なメダカなど、結構面白いメダカの稚魚は誕生して育てることも出来るんですけど、繁殖させて固定するのは本当に難しいのですね。
出目金タイプの白メダカは今後固定化することは出来るのか?
現時点では目玉が出目金のように飛び出していて、お腹がまんまるに膨らんでいる面白い白メダカは毎日産卵をしているようなので、何とかこのまま子孫を複数残してこの面白い姿を固定化して欲しいのですが、まだまだこれからどうなるのかは分かりません。
この出目金のような白メダカが固定してくれると、かなり面白いメダカとして繁殖させることが出来ますし、ピンポンパールのようなメダカは稀に生まれてきても、合わせて目玉が出目金のように飛び出しているメダカはなかなか出てきませんので希少ですね。
白メダカで出目金かつピンポンパールのようなまるまるした奇形メダカは、すぐに死んでしまいそうな条件を全て満たしているような印象がありますが、この個体は大変元気で、毎日大量に餌を食べて卵をお腹にぶら下げているのですが、卵の数は少なめです。